鳥取県には民藝をはじめ、みどころのある文化資源が多くあります。それらの魅力を多くの国内及び海外に居住する外国人に知っていただくため、県内を旅行し、その体験をSNS等で発信してくれる外国人留学生を募集したところ、3名の応募がありました。県内で興味があること、体験してみたいこと、訪れてみたい場所をはじめ、とっとりの民藝などに触れる2日間の旅のレポートを紹介します。
このたび、本県の民藝作品を育んだ地域やスポットなど、県内の民工芸に親しみながら各地を周遊できるモデルコースを作成しました。 コースは県内東・中・西部の3地区ごとに1日編と半日編があり、民工芸を中心に文化・歴史、食事、散策など各地域ならではの風土や自然に触れていただけるスポットで構成しています。 また、このたび取材した全40か所のスポットは写真と映像(一部のみ)付きで個別に紹介もしていますので、そちらもぜひご覧ください。歴史的背景やこだわりの部分、またとっとり民藝との意外な関係なども知っていただけます。 スポット情報をもとにモデルコースをアレンジしていただくもよし。行ってみたいスポットを個別に訪問するもよし。 鳥取ならではのゆったりとした時間をお過ごしください。(令和4年5月掲載)
とっとりの民藝と文化に出会う旅(モデルコース、各スポット紹介)はこちらから
開館時間:10時~17時 電話:0857-26-2367 休日:水(祝日の場合は翌日休)、年末年始 ※展示替え期間中臨時休館あり 入館料:大人500円、大学生300円(要学生証)、高校生以下の方は無料 ホームページ:外部リンク
鳥取民藝美術館は昭和24年(1949年)に開館しました。民藝の美しさを世に広め、作り手の眼を養い、新たな創造の源となることを目指した鳥取民藝の発信地です。吉田が蒐集した収蔵品は、鳥取をはじめとする日本・中国・朝鮮半島等の東洋や西洋の古民藝と、吉田がプロデュースした新作民藝等約五千点に及びます。美術館建物は国の登録有形文化財に指定されており、隣接して童子地蔵堂が設置されています。
開館時間:10時~18時 休日:水(祝日の場合は翌日休)、年末年始 電話:0857-26-2367 HP:外部リンク
鳥取たくみ工芸店は昭和7年(1932年)に開店した日本で最初の民藝専門店です。たくみ工芸店という店名は柳宗悦が命名しました。吉田の新作民藝品を販売し、その普及に大きな役割を果たしてきましたが、現在では流れを汲む鳥取や島根の民藝品を中心に、日本各地の手仕事の品を取り揃えています。2階のギャラリーたくみでは延興寺窯、山根窯、因州 中井窯、国造焼の個展など様々な催しが随時開催されています。
営業時間:(昼の部)11時30分~14時 (夜の部)17時~21時(日・祝は21時まで) 休日:第三月曜(8月・12月は営業) 電話:0857-26-6355 ホームページ:外部リンク
「生活的美術館」であるたくみ割烹店は昭和37年(1962年)に開店しました。鳥取新作民藝の調度に囲まれた店内では、松葉ガニや岩ガキといった地元食材の郷土料理や、吉田が中国・北京の名物料理「涮羊肉 (シュワヤンロウ)」をもとに考案した「牛肉のすすぎ鍋」(しゃぶしゃぶの原型)が鳥取和牛の人気メニューになっています。民藝の器とともに楽しめる食事処です。
※利用には事前予約が必要です。 予約・問合せ 電話:0857-26-2367(鳥取たくみ工芸店) ホームページ:外部リンク
鳥取民藝美術館別館の湖山池阿弥陀堂は、昭和39年(1964年)に池北岸の小山に吉田が設計し建築されました。展望室と二つの茶室、水屋を備えており、中央の展望室からは池を一望できます。正面の津生島をはじめ池に浮かぶ3島を阿弥陀三尊に見立て阿弥陀堂と名付けられました。吉田の晩年の代表作として評価され、国の登録有形文化財に指定されています。
電話:0857-22-0021(鳥取砂丘ビジターセンター) 関連リンク: 鳥取砂丘ビジターセンター とっとり文化財ナビ 鳥取県観光連盟
悠久の自然活動により生まれた、広大な砂の造形を体感できる名所です。国指定天然記念物。
※仁風閣は文化財修理工事のため長期休館中です(令和10年度中再開館予定)。 ガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣展示館」 開館時間:9時~17時 休日:月(祝日の場合は翌日休)、祝日の翌日、年末年始 入館料:無料 電話:0857-26-3595 ホームページ:外部リンク 関連リンク:とっとり文化財ナビ
明治40年(1907年)、鳥取池田家別邸として建てられた木造洋風建築です。国指定重要文化財。
開館時間:見学自由(内部非公開)
鳥取藩の上士層の家門で、市内に現存する唯一のものです。鳥取市指定文化財。
開園時間:見学自由 関連リンク:とっとり文化財ナビ
久松山を利用した山城で、16世紀中頃の築城と伝えられます。山頂にあたる山上ノ丸と山麓にあたる山下ノ丸を設けた古い形式が特徴です。国指定城跡。日本百名城。
営業時間:9時~17時 休日:不定休 電話:0858-85-0655 その他: 訪問時要予約
江戸時代末期から続く牛ノ戸焼は梅文様の徳利など日用雑器を生産していましたが、昭和6年(1931年)に四代目小林秀晴が吉田璋也の指導を受け、鳥取新作民藝を代表する緑と黒の染分皿を最初に作り出しました。六代目の孝男は七代目の遼司と共に、牛ノ戸焼の伝統を守りつつ現代に馴染む器作りに取り組んでいます。
営業時間:9時~17時 休日:不定休 電話:0858-85-0239 その他:訪問時要予約 ホームページ:外部リンク
昭和20年(1945年)に開窯し、二代目坂本實男は吉田璋也の指導を受け新作民藝に取り組みました。三代目の章は、緑・白・黒の釉薬を掛け分けた三色染分皿を代表作に「柳宗理ディレクション」シリーズや伝統工芸の青磁の作品など未来に繋ぐ創作を続けています。平成30年(2018年)からは四代目の宗之も加わり作陶しています。
営業時間:9時~18時 休日:不定休 電話:0857-73-1219 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
山下清志は、生田和孝に師事し、兄・碩夫とともに浦富焼を再興した後、昭和54年(1979年)に延興寺窯を開きました。現在は、三女の裕代と親子で作陶しており、地元の材料と登り窯にこだわり、白・黒・飴・瑠璃等の釉色と、鎬(しのぎ)・面取・盛絵等の加飾技法を用い、温かみのある器を作っています。平成29年(2018年)には工房を新築し、若手の育成にも取り組んでいます。
営業時間:10時~16時 休日:月・火(祝祭日は開館) 電話:0857-73-0339 ホームページ:外部リンク
吉田璋也から民藝を学び、バーナード・リーチとの出会いから陶芸家を志し、島根の出西窯で修業した山本教行。作品は深みのある飴釉の土鍋シリーズや塩釉のピッチャー、象嵌・掻き落とし等の加飾技法の器など実に多種多様です。美しい暮らしが息づく敷地内には工房・作品展示室・参考館・喫茶・食事処があります。
営業時間:9時~17時 休日:不定休 電話:0857-86-0531 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
青谷生まれの石原幸二は、三重の神楽窯、鳥取の岩井窯で修業し、昭和60年(1985年)に工房を構えました。民藝に囲まれた暮らしから、化粧土にスポイトで文様を描いたスリップウェアや、飴・白・黒・瑠璃といった釉色と櫛描・蝋抜等の技法の日常の器、海外の民藝品をもとにした壺等、自由で大らかな作品を生み出しています。
営業時間:10時~17時 休日:不定休 電話:0857-72-0255 その他: 訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
江戸末期から明治初期までの十数年間、浦富海岸近くの山中の陶石を用い、鳥取藩保護のもと、染付の日用雑器が浦富の地で焼かれていました。 昭和45年(1970年)、初代山下碩夫(みつお)が桐山城跡の浦富側山麓に登り窯を築き、江戸時代と同様の陶石を使い、白磁・染付・黒刷毛を主に現代生活に合う日用品、美術工芸品を製作しました。 平成21年(2009年)、二代目平田俊之が瑠璃・青磁など独自の釉薬を用いた日常雑器も加え、継承しています。
営業時間:9時~19時 休日:不定休 電話:0858-28-0605 その他: 訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
初代河本賢治は昭和45年(1970年)に生田和孝に師事し、昭和55年(1980年)登り窯を築炉し、独立しました。生田が得意とした面取や鎬(しのぎ)の造形技術を継承し、伝統技法の蹴りろくろや登り窯を使った作品づくりにこだわっています。 初代賢治は陶箱やポットなど蓋物を得意として、平成18年(2006年)、二代目慶は現代的な色使いのシンプルな日用品を作り、令和2年(2020年)、鳥取県伝統工芸士に認定されました。
営業時間:10時~17時 休日:不定休 電話:0858-22-8388 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
創始者の祖先が焼物に適した不入岡・上神一帯の陶土に着目し、明治23年(1890年)に移住し、陶芸を始めました。昭和50年(1975年)、「こくぞうさん」を祭った大将塚に因み、初代山本秀治が「国造焼」を創始しました。 三代目浩彩は無釉焼締窯変を極め、平成27年(2015年)県指定無形文化財「陶芸」保持者に認定されました。また、四代目佳靖は現代的なカップから焼締窯変の美術作品まで手掛け、令和2年(2020年)鳥取県伝統工芸士に認定され、妹・花野子と共に新しい作品作りに挑戦しています。
営業時間:9時~19時 休日:不定休 電話:0858-28-3037 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
吉田璋也の指導を受けた父・福田祥から木工の技や民藝の精神を学んだ豊は、現在唯一の鳥取民芸木工の継承者です。平成29年(2018年)に県無形文化財「木工芸」保持者に認定されました。現在は小木工品を中心に制作し、無垢材を用い拭き漆で仕上げています。吉田がデザインした伸縮式の電気スタンドは代表的な逸品です。
営業時間:10時~17時 休日:日・祭日 電話:0859-45-7610 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事
古くから伯州棉で名高い弓ヶ浜地方では、女性たちが心を込めて、木綿の絣を織ってきました。鶴亀、松竹梅などの吉祥文様のほか、風景、動物、物語、時代背景、幾何学文様など今に伝わる限りない絵絣は、飾らぬ表情で人の想いと時代の流れを伝えます。古い木綿絣に心動かされ、手が生む布の風合いに惹かれた職人が地綿作りから、糸紡ぎ、天然藍染め、機織り(高機(たかはた))を手作業で仕事しています。
営業時間:9時~17時 休館日:月(月曜が祝祭日の場合は、翌平日)、 年末年始 電話:0857-86-6060 【体験】 受入可能人数:1~40名(要予約) 内容: ・ハガキ~A3サイズ1枚 300~500円/45~60分 ・ランプシェード 1500円/60分~ *詳細は、ホームページで御確認ください。
国指定伝統的工芸品「因州和紙」を紹介する展示ギャラリー、ショップと体験工房があります。定期的に企画展示を行っています。
開館時間:9時~16時(体験受付は15時まで) 休日:水、年末年始 電話:0858-89-1816 【体験】 受入可能人数: 1~40名(5名以上は要予約) 内容: ・ハガキ、色紙 500円/45分程度 ・しおり、コースター、うちわ700円/60~90分 *詳細は、ホームページで御確認ください。
「因州和紙」(主に書道用紙)を製造する工場と直営ショップがあります。体験メニューも充実しており、和紙作りが楽しめます。
営業時間:11時~17時 休日:水(祝日の場合翌日)、年末年始 電話:0857-29-1622 ホームページ:外部リンク
鳥取県内から全国まで若手作家の手仕事を幅広く紹介しています。
開店時間:10時~17時30分(体験受付は15時まで) 休日:不定休、年末年始 電話:0857-26-6156 【体験】 受入可能人数:3~30名程度(要予約) 実施日:水、木 内容:型染(ハガキ大の布)1,500円/60~120分
浦富焼を中心として、牛ノ戸焼、福光焼、型染、竹作品等様々な工芸品を販売しています。型染の体験教室では、一般の方も体験できます。
営業時間:9時~16時 休日:水 電話:090-1330-6285 【体験】 受入可能人数:1~40名(要予約) 内容: ・製作体験のみ1,000円 ・仕上げ・焼成1,500円(送料別) *詳細は、ホームページ(倉吉観光情報)で御確認ください。
倉吉市観光の中心、白壁土蔵群にあります。ショッピングや町並み観光とセットで楽しめます。
営業時間:10時~16時 休日:水、金、年末年始 電話:0858-23-2255 【体験】 受入可能人数:1~2名(要予約) 内容:絣コースターづくり1枚1,000円/60分 *詳細は、ホームページ(倉吉観光情報)で御確認ください。
江戸時代末期から製造され、精巧な絵絣が特徴の倉吉絣を展示、販売をしています。
営業時間:8時~20時 休日:不定休 電話:0858-22-8389 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事 【体験】 受入可能人数:1~30名(要予約) 内容:マグカップ、皿等 1個2,000円(仕上げ・焼成込・送料別)~/60分 *詳細は、予約サイトで御確認ください。
辰砂釉(赤色)が伝統的な特徴の窯元です。木立の中に古民家のギャラリーショップがあります。
営業時間:10時~17時 休日:火・水、不定休有 電話:0858-22-3526 ホームページ:外部リンク
鳥取県内若手作家の手仕事を中心に、こだわりの食品まで幅広く紹介しています。
開館時間:10時~16時 休日:土、日、祝、 その他大学休業日(お盆、年末年始など) 入館料:無料 電話:0858-27-0107 ホームページ:外部リンク
精巧な絵絣が特徴の倉吉絣の明治・大正期作品から下絵や型紙等を展示しています。
営業時間:9時~17時 休日:不定休 電話: 0859-68-2098 その他:訪問時要予約 【体験】 受入可能人数:1~20名(要予約) 内容:茶碗1個2,500円(仕上げ・焼成込・送料別)/60分~120分 *詳細は、ホームページで御確認ください。
金属色の光沢が美しい玉鋼耀天目を主に生活用品から美術品まで製造しています。名峰大山の麓にあり、植田正治写真美術館も近くにあります。
営業時間:9時~17時 休日:不定休 電話:0859-33-2826 その他:訪問時要予約 関連リンク:とっとりの手仕事 【体験】 受入可能人数:2~20名(要予約) 内容:土1kg分(茶碗2個程度) 3,500円(焼成込・送料別)/120分
皆生温泉近くにあり、昭和36年に法勝寺焼二代目が松花窯の脇窯として、登り窯を築いたのが始まりです。皆生の砂や日野川河口の砂鉄を粘土や釉薬の中に混ぜるなどの新しい技法を取り入れて製作しています。
開館時間:9時~17時 休館日:日、月、祝日 電話:0859-56-6176 その他:体験は要予約 関連リンク:とっとりの手仕事 【体験】 受入可能人数: ランプづくり:2~10名(要予約) 内容: ・ランプづくり 6,900円/90分
米子市淀江町は、西日本における和傘の大産地であり、江戸時代から製造されていました。現在は、淀江傘伝承の会が製造を続け、後世へ伝える取組を行っています。
営業時間:お問い合わせください。 電話:0859-21-9063
自社工房で製作した、弓浜絣のバッグや暖簾から帯、着尺まで専門店ならではの品揃えです。
営業時間:10時~19時(一部閉店時間が異なる期間あり) 休日:JU米子タカシマヤに準ずる 電話:0859-22-1111
弓浜絣から山陰地区の陶磁器、ガラス、郷土玩具等工芸品を幅広く、取り揃えています。
開館時間:9時30分~18時 (入館は17時30分まで) 休日:火、祝日の翌日、年末年始 入館料:無料(企画展・特別展は別途) 電話:0859-22-7161 ホームページ:外部リンク
モダンな洋館、旧米子市役所にて、弓浜絣をはじめ、米子の民俗資料や米子城の資料などを展示しています。
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