生田 和孝 (いくた かずたか) 昭和2年(1927年)~昭和57年(1982年) 陶芸家。鳥取県東伯郡中北条村(現・北栄町)生まれ。昭和22年(1947年)に鳥取県出身の堀尾幹雄から陶芸家・河井寬次郎を紹介され、京都・藤平窯で河井武一に学んだ後、昭和26年(1951年)に寬次郎に弟子入りしました。昭和30年(1955年)に帰郷して吉田璋也に出会い、その後丹波へ移り市野利雄の窯で丹波焼の技法を学び、昭和35年(1960年)に独立しました。釉薬は飴釉(あめゆう)、鉄釉に加え、父から籾殻灰を提供してもらい、丹波では使われてこなかった糠釉(ぬかゆう)を用いました。鎬手(しのぎて)、面取を得意とし大胆で力強い作品を生み出しました。昭和50年(1975年)、第三回日本陶芸展に「糠釉鎬手大鉢」を出品し文部大臣賞を受賞。55歳で逝去しました。生田門下として河本賢治、山下碩夫(みつお)、山下清志という鳥取を代表する陶芸家たちを育てた功績は大きく、今なお郷里の人々に愛されている陶芸家です。
(北栄みらい伝承館所蔵)
作品:飴釉白流し鎬大鉢(北栄みらい伝承館所蔵)
【参考資料】2020年9月4日掲載
・「生田和孝の手仕事」パンフレット(A3・2ページ 530KB)
北栄みらい伝承館の所蔵する生田和孝コレクションの概要、作品の特徴と作例、略歴を掲載。
・「生田和孝の手仕事」デジタル図録【1~10ページ】(A4・10ページ、PDFファイル 2MB)
・「生田和孝の手仕事」デジタル図録【11~20ページ】(A4・10ページ、PDFファイル 3.5MB)
「北栄みらい伝承館の所蔵する生田和孝コレクションの概要と一覧、代表作品50点、作品の特徴、略歴を掲載。(全20ページ)
※以上は、「2020年度北栄町合併十五周年・企画展 生田和孝の手仕事~鳥取民藝運動に連なる丹波の陶工~」 (主催:鳥取県・北栄町教育委員会、会期:2020年8月8日(土)~9月27日(日))開催にあたって作成したものです。
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