○日 程 令和2年2月1日~5日(4泊5日)
○参加者 女性 1人(現地にて友人と合流)
○所 属 フリーランス
○業 種 イラストレーター
○滞在先 鳥取市、八頭町、琴浦町
スケジュール
⇒スケジュール拡大版(PDF 215KB)
(参考)スケジュール詳細(PDF 343KB)
1.ワーケーション申し込みの動機
今回このワーケーションを知ったのは、鳥取市内在住の友人の紹介でした。友人は同業者(漫画家)で、鳥取駅の近く(富安)でルームシェアをしています。たまたま私が今後の移住先を探しており、またシェアハウスやルームシェアに興味を持っていたのを知って声をかけてくれたそうです。
鳥取はもとい、山陰地方は福岡寄りの山口県しか行ったことがなかったので、移住先の検討も含め遊びに行ってみようと思いワーケーションに申し込みました。博多駅から夜行バスに乗って9時間半。若い頃は平気だった夜行バスは一睡もできず。明け方のバスから見える日本海の荒波を見て、いつもと違う場所に来たんだなぁと実感しました。
到着した鳥取駅周辺は、土曜日朝とは思えないくらい車がたくさん走行していました。
(写真は車が入らないタイミングで撮りました)
2.早朝温泉で体を回復
夜行バスの疲れをとるべく、まずは早朝から営業している「日乃丸温泉」へ。
(風が強くて寒かったです)
日乃丸温泉は番台さんのいる昔ながらの銭湯でした。常連さんばかりで、観光客だとわかりやすいスーツケースを持った私に番台さんや常連さんがたくさん話しかけてくれました。「ここのお風呂は長風呂しないと良さがわからないよ」とのことだったので、出たり入ったりを繰り返して1時間くらい温泉を堪能しました。泉質もとても良かったです。駅徒歩圏内にこんな天然温泉があるとは…と温泉好きとしては感動。早朝と夜中もやっているのがありがたいです。
その後友人宅で友人と合流。ルームシェアのお宅を紹介してもらい、お昼までとりあえず作業をしようということになりました。友人は漫画家の同業者だったので、合作イラストを一緒に描いたりもしました。
お昼は近くの「ちよ志」といううどん屋さんでいただきました。その後夜行バスの疲れがあったため、ルームシェアの空き部屋で少し仮眠を取らせていただきました…
3.県外から琴浦町に移住した人の話
夜は友人の車で琴浦町に移動し、鳥取に暮らす住人たちと鍋会をしました。メンバーの内訳は琴浦町の地域おこし協力隊員が男女3名(長崎・大阪・福岡出身)、松崎の温泉旅館で働く女性(宮崎出身)、大山町から来た漫画家の同業者女性(兵庫出身)、そして私と友人(琴浦町出身)の7名。意外と地元出身が1人しかいないという会でしたが、実際に県外から鳥取に移住して来た同世代の生の声を聞くことができ、大変面白い会となりました。
特に地域おこし協力隊の女性は琴浦町がとても気に入り中古の空き家を購入したそうで、その子のお家に集まってワイワイしました。夜なので見えなかったけれど、道を挟んで向こう側はごうごうと波の音が聴こえます。
土間のあるとっても広いお家で鍋パーティー。琴浦で採れた生サーモンを捌いて出迎えてもらいました。
自分よりも若い女性が県外から協力隊としてやってきて、物件を買って本当に移住したということが個人的にはとても衝撃でした。よくよく話を聞いてみると、地元や大学のある福岡市はなかなか肌に合わなかったそうです。そんな中、協力隊で訪れた琴浦町がとても合っていたとのことでした。
私も移住先を探してはいますが、あくまで賃貸ベースで考えていました。本当に気に入った街を「終(つい)の住処」として選ぶこともできるんだな…というのは新たな気づきでもありました。またこれができるのはリモートワークの強みだとも感じました。どこかに永住したり家を購入する発想がなかった私でしたが、気に入った土地に帰れる場所を作るのはとても素敵なことなのかもしれない。そう価値観が変わった瞬間でもありました。
広い土間をこれからどんな風にしようかワクワクしながら語ってくれたり、大変だけど楽しい仕事(役場)の話をする家主の彼女はとても輝いて見えました。少し希望をもらえた出会いとなった、琴浦町での夜でした。