防災・危機管理情報


  鳥取県ではこの度、人類が自然と共生する世界を2050年までに実現することを目指す愛知目標や、持続可能な開発目標(SDGs)の考え方を取り入れ、県内における生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する基本的な戦略である「鳥取県生物多様性地域戦略」を策定しました。

 戦略では鳥取県について、日本海から中国山地までの急峻な地形に様々な植生が分布し、多様な野生生物が暮らす自然環境に恵まれた地域で、これらの自然環境からもたらされる「生物多様性のめぐみ」は、少なくとも旧石器時代から現代まで私たち県民の生活を支え、文化や伝統、産業において「鳥取らしさ」を育んできたことを整理しました。また、現在から次やその次の世代を誰も取り残すことなく「めぐみ・鳥取らしさ」を享受できる、「人と自然が共生するとっとり」の実現を推し進め、誰もが生物多様性の保全について理解し実践できる仕組み作りや、経済活動を含む全ての活動において、生物多様性の保全や持続可能な利用への配慮がなされる社会の実現に寄与できることを願い、行動計画等を示しています。
 この戦略は、鳥取県内で活動する学識経験者並びに自然保護団体にご協力いただき、検討会等で広く意見を募り、作成しております。本戦略の実施においても関係者の皆様、ならびに県民の皆様に協力いただきながら進めてまいります。

  

鳥取県生物多様性地域戦略の構成

1章 戦略策定にあたって

~生物多様性や生態系サービスの概要と、戦略策定の背景となった県内外の動向を整理~

1 生物多様性とは・・・3つのレベルの生物多様性
2 生物多様性がもたらすめぐみ・・・4つの生態系サービス
3 生物多様性の危機・・・生物多様性の4つの危機
4 戦略策定の背景・・・生物多様性に関する国際・国内・県内の動向と戦略策定の位置付け

2章 鳥取県における生物多様性の現状と課題

~鳥取県の生物多様性について具体的な現状と課題を整理~

1 鳥取県を構成する基盤・・・地形・地質,気候,土地利用,植生
2 生態系の現状と課題 ・・・奥山地域,里地里山地域,まちなか・都市地域,河川・湖沼・湿地,沿岸地域
3 生物の現状と課題・・・野生動植物,外来生物,野生鳥獣被害
4 人と自然との関わりの現状と課題
・・・産業,伝統・文化,気候変動と自然災害,環境教育と人材育成,県民活動・団体活動

3章 戦略の方向性と推進体制

~戦略を推進するための各主体が連携する取組イメージ~

1 目標:『人と自然が共生するとっとり』 対象地域:鳥取県全域
2 戦略の体系:5つの基本行動/各主体に求められる役割
3 各主体との連携・協働

4 「地域連携保全活動支援センター」の設立
5 行動計画の点検・評価

6 行動計画と戦略の更新スケジュール

4章 行動計画

~3章で定めた5つの基本行動について行動計画を提示~

1 知る・理解する

❶調査・情報の発信 ❷情報の整備・管理 ❸将来を見据えた長期計画

2 守る・残す

❶保全区域(重要地域)の維持・管理・定期の見直しの実施 ❷希少野生動植物の保全
❸外来種対策 ❹野生鳥獣の保護管理 ❺森林・河川・湖沼・海岸の保全 ❻将来を見据えた長期の取組

3 使う・活用する

❶農林水産業等での利活用 ❷観光への利活用 ❸伝統産業の振興

4 参加する・学ぶ

❶自然とのふれあいの推進 ❷環境教育の推進

5 つなげる

❶協働と人づくり ❷体制の整備・強化 ❸将来を見据えた

<参考>とっとりらしい保全と活用の事例

~団体等による自然環境保全活動事例と地域おこし等の活動事例を紹介~

鳥取県生物多様性地域戦略本文等

問合わせ先

鳥取県 生活環境部 自然共生社会局 自然共生課 
電話:0857-26-7978 ファクシミリ:0857-26-7561 
  

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000