(1)卵巣から排卵して妊娠可能な状態になる。
(2)子宮では受精した卵(受精卵)を受け入れるため、子宮の内側にある子宮内膜が、受精卵に十分な栄養が届けられるように厚くなる。
(3)卵が受精しなければ、子宮内膜ははがれ落ち、血液とともに排出される。
(1)~(3)の月経周期の変化を毎月繰り返すことになります。
一般的な月経は、25~38日の周期(月経周期)で、排卵の約2週間後から、3~7日程度続き、一回の経血の量は20~140mlです。
月経周期において、女性の心と体は、おもに女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の影響を受けて変動します。
【女性のホルモン分泌と月経周期の関係】※イメージ
基礎体温とは、朝に目が覚めて寝たままの状態で、舌で計った体温のことです。基礎体温は、一か月ごとに低温期と高温期をくり返し、月経がはじまると体温が低くなり、排卵後から次の月経まで体温が高くなります。基礎体温の記録を取ると、卵巣や月経のタイミングを把握することができ、それ以外にも、女性の体の周期に伴う心や体の調子の変化のリズムなどを知ることができます。
【月経周期における基礎体温の変化】※イメージ