防災・危機管理情報


3年前に企画してコロナ騒動で2年延期してきた『ジオパークの日記念「石を顕微鏡でのぞいてみよう!」』をついに開催することができました。
体験者は小学2年生から大人までの10名で、付添を含めると17名の方に参加していただきました。

始めに、ジオパークの日が「日本で最初に世界ジオパークが誕生したことを記念して制定されて日である」ことを説明しました。
その後、地質学者は石からどのような情報を引き出そうとしているのか、これから作る岩石薄片が偏光顕微鏡で岩石を観察するための試料であることなどを解説しました。
体験者に玄武岩2種類、かんらん岩1種類の中から作りたい石を選んでいただき、スライドガラスに貼り付けた石(およそ250μm(マイクロメートル)厚/0.25mm(ミリメートル))をサンドペーパーで所定の厚さ(30μm(マイクロメートル)/0.03mm(ミリメートル))まで石を削る作業を行っていただきました。

観察会の様子1  観察会の様子2

石が薄くなるにつれて、偏光顕微鏡で見える色(干渉色)が変化していくことを体験しながら、目標の厚さになるまで粗さの異なる3種類のサンドペーパーを使って石を削っていきました。削りすぎて石がなくなってしまった参加者、なかなか削れずに途中で付き添いのお父さんにバトンタッチする参加者がいたりと、体験作業は終始和やかな雰囲気でした。
少し想定していた時間を過ぎてしまいましたが、みなさん表面保護用のマニキュアを塗り、ラベルを貼って薄片を仕上げることができました。
残りの時間でいろいろな薄片をプロジェクターで投影して観察していただき、同じ玄武岩でも産地によって組織が異なることなどを説明しました。

 

観察会の様子3  観察会の様子4

今回、初めての試みとして、薄片作業を体験していただきましたが、参加者からは石を薄く削るのが大変だった、何とか出来て勉強になった、きれいに削れてとてもうれしかった、偏光顕微鏡で石を見るときれいだった、と感想が寄せられ、参加者の方々には満足していただけたと思います。

海と大地の自然館では、これからもオリジナル焼き物を作ろう(10月22日)、クリスマス飾りを作ろう(12月10日)などの「ものづくlりイベント」を開催します。皆様の参加をお待ちしています!

  

最後に本ページの担当課    鳥取県 生活環境部 自然共生社会局 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
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