鳥取県では、“鳥取空港(愛称:鳥取砂丘コナン空港)は、首都圏や海外からの空の玄関口!ここから、鳥取観光・滞在がスタート!”をテーマに「鳥取砂丘コナン空港を拠点とした賑わいづくり事業」を推進している。
一方、現状において、県民などからの声として、「鳥取に来て欲しいアピールは見受けられるが、鳥取空港から先のアクセスに配慮が足らない。送迎無しで、自分の足で確かめて欲しい。」、「鳥取大学前駅までのシャトルバスを設けて欲しい(最寄り駅にアクセスした方がいい)。」、「倉吉駅方面行きバスの途中下車できるポイントを増やして欲しい。」、「夜便到着時のタクシーを増やして欲しい。」および「鳥取空港と鳥取港・鳥取砂丘を行き来しやすくして欲しい。」という意見(要望)がある。
このような意見を踏まえ、鳥取空港・鳥取港をセットにしたツインポート、鳥取空港ビル内の大江ノ郷自然牧場・すなば珈琲・コナングッズショップ等のテナント、そして、名探偵コナンの装飾など鳥取空港の持つポテンシャルを活かしつつ、 ANAホールディングス (株)、県内交通事業者を含む地元・民間・学術・行政等の多機関が連携し、観光振興・ワーケーション推進と住民生活維持の「融合」を目指した公共交通網の点検・再構築を行い、地域活性化を進める。併せて、アフターコロナを見据えて、今後見込まれる航空・観光需要の回復に速やかに対応できるよう施策 を進める。
加えて 、令和5年度以降は、鳥取空港においても国際線(チャータ便)の再開が想定されており、アフターコロナを見据えて国内線・国際線の航空機搭乗者を対象に、空港と観光地を結ぶ二次交通強化が必要となる。
この取組みの一環として、鳥取空港内に幅広い機関を構成員とする「鳥取砂丘コナン空港と周辺観光地等を結ぶ二次交通改善活動プラットフォーム」(事務局は鳥取空港ビル株式会社)(以下、「 本プラットフォーム」という ) を設置し、前述のアフターコロナを見据えた航空機利用促進による観光振興・ワーケーション推進と、空港周辺の二次交通改善による住民生活維持の「融合」を目指した公共交通網の点検・再構築を行い、地域活性化に取り組む。
令和4年度は本プラットフォームにおいて調査、検討を行い、令和5年度以降の取組みの方針、具体的な事業 、スケジュール及び 役割分担を整理し、 鳥取砂丘コナン空港航空機利用・地域交通戦略 (以下、「空港・地域交通戦略」という)としてとりまとめた。