診療内容
消化器内科の担当する疾患は大きく3つの領域に分かれています。
1つ目は消化管といわれる食道や胃、小腸、大腸の疾患です。
2つ目は肝臓の疾患です。
3つ目は膵臓や胆管の疾患です。
消化管の疾患
早期の食道がん、胃がん、大腸がんに対して内視鏡治療をおこなっています。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という方法を使って食道や胃、大腸の腫瘍を年間50件以上治療しています。
進行した食道がん、胃癌、大腸がんの治療は消化器外科や放射線科と協力して手術や放射線治療、化学療法を駆使して治療をおこないます。
がん以外にも胃潰瘍や十二指腸潰瘍、食道静脈瘤、大腸憩室出血、潰瘍性大腸炎、クローン病などの良性疾患についても治療をおこなっています。
肝臓の疾患
B型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎にたいして抗ウイルス療法をおこなっています。
肝臓がんについては、ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)や抗悪性腫瘍薬などの治療を個々の患者さんに適した治療を選択しておこなっています。
最近では、B型肝炎やC型肝炎以外の非ウイルス性の肝臓の疾患も増加していますが、その診断や治療も日々おこなっています。
膵臓や胆管の疾患
膵臓や胆管の病気に対して、内視鏡(胃カメラ)を使ってアプローチをします。超音波内視鏡といって、先端に超音波プローブを搭載した内視鏡を使って胃や十二指腸から膵臓がんを探し出して、場合によっては組織を採って診断することも可能です。また、内視鏡を十二指腸に進めて胆管、膵管の出口にカテーテルを挿入し、さまざまな検査、治療をおこないます。
高齢化社会を反映して胆管にできた結石(総胆管結石)による胆管炎、黄疸の患者さんが増えています。当科では内視鏡を使った総胆管結石の治療を年間約100件おこなっています。