診療内容
鳥取県中部医療圏において、当院は唯一の放射線治療機器を所有する病院であり、また唯一の地域がん診療連携拠点病院です。放射線科では放射線科医師2名が常勤しており、また鳥取大学より診療援助の非常勤医師の派遣を受けながら、画像診断、IVR、放射線治療の3分野を主軸として、近隣病院とも連携して検査・治療を行っています。
画像診断
一般外来や救急外来、入院検査など、厚生病院で撮影されたすべてのCT、MRI、核医学検査の画像を詳細に観察して、画像診断レポートを作成し、主治医へ報告しています。当院では上記すべての検査に対してレポート作成を行っており、画像診断管理加算2を所得しています。画像診断に用いる機器は日進月歩で進化しており、その情報量は膨大化しています。主治医と放射線科医師の2人のエキスパートの目で確認することで、正確な診断情報を提供しています。
また、夜間・休日に撮影された緊急症例のCT/MRI画像に対しては、スマートフォン/タブレットを用いた遠隔画像診断を行っており、24時間体制で放射線科医師による画像診断に対応しています。
IVR:画像下治療
当科における主な手術(IVR)として、中心静脈注射用植込型カテーテル設置術(CVポート)、透析シャント狭窄に対する血管拡張術、膿胸や腹腔膿瘍に対するCTガイド下ドレナージ挿入術、CTガイド下生検、肝臓癌に対するカテーテル選択的動脈化学塞栓術(血管塞栓術)、大量出血(交通外傷、出産後、外科手術後など)に対する緊急カテーテル止血術(血管塞栓術)、胃静脈瘤破裂に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)、ステントグラフト挿入術前後の動脈コイル塞栓術などがあり、年間500例以上のIVR手術を実施しています。
日本IVR学会
放射線治療
中央放射線室の放射線治療