核医学検査では、微量の放射線性同位元素医薬品(Radio Isotope) を静脈注射し、体内を循環した医薬品が特定の臓器へ取り込まれた様子を体外から撮像することで、任意の断面画像や体内への取込み量から得られる機能や代謝について評価をする検査です。検査目的は多岐にわたり、骨転移・認知症・脳血流・心筋虚血などがあります。目的によって、使用する放射性医薬品を使い分けております。近年は、検査だけでなく前立腺がんによる骨転移を治療するRI内用療法も行っております。
検査を受けられる方へ
- 核医学検査の流れは下図をご覧ください
- 前処置の必要な検査がありますので、予約時に配布した注意事項を確認の上、当日お越しください
- 妊娠中または可能性のある方、授乳中の方はお知らせください。授乳中の方は、授乳を一時的に中断していただく場合があります
- 当日の個人都合による予約変更は、原則受け付けておりません。
検査機器
検査画像
骨シンチグラフィ
RIを静注すると骨の炎症や腫瘍、骨折など活発な代謝が行われている部位が集積像として描出されます。原発性および転移性骨腫瘍、骨髄炎、関節炎などの診断に用いられます。
DATスキャン検査
アルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体型認知症の検査を行います。認知症に関していえば、どのタイプの認知症か鑑別する目的もあり、治療薬の適性を判断する上で有用です。
脳血流シンチグラフィ
脳の組織内にとどまり脳血流量に比例した分布を示すことを利用して検査します。脳梗塞後の評価やアルツハイマー病の評価に用いられます。
心筋シンチグラフィ
薬剤負荷試験、心筋障害(ピロリン酸)シンチを行っています。薬剤負荷試験では、医薬品を用いて血流分布や心機能を検査し、狭心症や心筋梗塞などの評価に用いられています。