昭和56年(1981)8月24日、八頭町橋本で採集
歌詞
エエ こりゃ大黒舞を見っさいな サア出たいナー 大黒舞
ヤッチャンヤッチャンスッチャカチャン 合わして三十二ちゃんちゃん
二ちゃんちゃん
エーこら年がら年中 蕗の数を数え数えてみたなれば
四月の月はオト月で 三千世界にゃ餅を搗く
こなた旦那さんも搗かれます
アラ恵比寿さんがこしきどり 大黒さんが杵を持つ
あ そら搗け やれ搗け あ だんだら調子で
搗かれますとも さて目出度いな 大黒舞
あ やっちゃんやっちゃん 十六ちゃん 合わして三十二ちゃんちゃん
二ちゃんちゃん
あ これ松々づくしでやりましょか あ 松々づくしでやるなれば
あ 一番目のが恵比寿松 二番末のが庭の松
あ 三番目のがさらりぃ松とは さて目出度いな 大黒舞
あ やっちゃんやっちゃん十六ちゃん 合わして三十二ちゃんちゃん
二ちゃんちゃん
あ こら四段しで松 五段しでのが五葉の松 六つ昔は高砂の
え こりゃ尾上の松とはなさて目出度いな
大黒舞 あ やっちゃんやっちゃん 十六ちゃん合わせて三十二ちゃんちゃん
二ちゃんちゃん 二ちゃんちゃん
え こら七番目のが姫の松 え 八番目のが浜の松
あ 九つここに蔵を建て 十でとうとう祝いは
こなたに収めますそうな さて目出度いな 大黒舞(伝承者:明治40年生)
解説
盆踊り歌でも短章型や長編の口説きなどいろいろなものがあるが、今回のものは、なかなか縁起のよい内容であり、これは盆踊りで一番最後に歌われるものだという。