劇団銅鑼「星を追う人 コメットハンター」が上演されます

星を追う人

 鳥取県出身の世界的アマチュア天文家で、「天体発見王」とも呼ばれた本田實さんが、演劇の世界でよみがえります。
 劇団銅鑼による演劇「星を追う人 コメットハンター」は、本田實さんと彼の生涯を追いかけた人たちの時空を超えた物語です。
 物語は、1930年、本田實さんが星と出会い、彗星を追う姿と、現代、生活に追われ星を見ることもなくなっていた青年との時空が交差しながら進んでいきます。
 劇団銅鑼では、企画の意図について「彼らの(彗星を)追いかける姿は、目の前の利益を追いかけ、歩く時さえスマホを見ている私たちが忘れている想像するという大切なことを教えてくれるのではないだろうか。観終わった後、星を見たいと思うような、そんな舞台にしたい」と語っています。
 今回の上演は東京都内のみですが、オンラインで観劇できる「配信チケット」も発売中ですので、この機会にぜひご観覧ください。(公演やチケット予約については、このページの下に記載しています。)


本田實さん(八頭町出身)の生涯について

本田實さん

 本田實さんは、1913年に現在の鳥取県八頭町に生まれました。10歳ごろから星や天体観測に興味を持つようになり、自作の望遠鏡で星の観測をスタートしました。
 1941年には、全国初の民間天文台である倉敷天文台(岡山県倉敷市)に着任しました。その後、太平洋戦争に出征しましたが、戦地で新しい彗星を発見したのは有名なエピソードです。
 復員してからは、星が見えにくい満月の夜と雨の日を除き、休むことなく天体観測を続け、生涯において、なんと新彗星を12個、新星を11個発見しました。これは当時の現役観測者の世界記録でした。
 1990年8月26日の夜、本田さんは倉敷天文台で観測データの整理中に永眠しました。本田さんは、ふるさとの八頭町と倉敷市、両方の名誉市民として顕彰されています。
(写真:多賀利寛撮影/1986年1月5日、八東町名誉町民授賞式の後に)


公演期間及び会場等について

劇団銅鑼「星を追う人 コメットハンター」

作:関根信一(劇団フライングステージ)
演出:磯村 純(劇団青年座)
公演期間:2024年8月28日(水)から9月1日(日)
会場:シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都豊島区南池袋2丁目20-4)
チケット料金(全席指定席/税込み):一般5,000円  30歳以下3,500円

※配信チケット(アーカイブ配信)については、演劇動画配信サービス「観劇三昧」のサイトをご覧ください。
演劇動画配信サービス「観劇三昧」
https://kan-geki.com/live-streaming/ticket/1074


助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))
   公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
協力:公益財団法人倉敷天文台
後援:板橋区教育委員会
・プラネタリウム100周年記念事業公認企画、第36回池袋演劇祭参加作品


※公演の詳細やチケット予約は、劇団銅鑼の公式サイトでご確認ください。

劇団銅鑼
http://www.gekidandora.com

  

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