食品としての鳥類(鶏肉や鶏卵)を食べたことによって、ヒトが感染した例は今まで報告がありません。日本では、高病原性鳥インフルエンザは家畜伝染病(法定伝染病)であり、発生した場合には鳥での感染拡大防止のため、殺処分、焼却又は埋却、消毒等のまん延防止措置が実施されますので市場に出荷される可能性は少ないはずです。また、感染鳥やその卵が万が一食品として市場に出回り、それを食べて消化管にウイルスが入ったとしても、ヒトの腸管には鳥インフルエンザのリセプター(感染するための受け皿)は無く、食品としての鶏肉、鶏卵などからの感染はないと考えられます。さらに、ウイルスは適切な加熱により死滅しますので、心配な場合は加熱調理してください。WHOは、一般的な食中毒の防止方法として、食品の中心温度を70℃に達するように加熱することを推奨しています。(出典元:感染症情報センター)
○鳥インフルエンザについて(食品安全委員会)