平成19年1月30日(火) 午後2時~午後4時30分
教育審議会委員(16名)、県教育委員(4名)、教育長、教育次長、参事監、高校教育主査、教育総務課教育企画室長、関係各課長 他
(1)鳥取県教育の課題・目指す方向性について~学力の育成を中心として~
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従来までの基礎学力の事業にプラスして、「自ら学び考え行動する力の育成」に注目して検討してみてはどうか。
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学力のみならず、健やかな身体・心の育成のためには、特に幼児、小学校では、時間をかけて「反復」をすることが大事だと思う。反復により自分のものにすると新しい展開が開けてくる。学校現場でやって欲しい。
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学びが楽しいと思えないといけない。日常あるものを使うなど、学ぶことが身近なものになって欲しい。
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知識・理解から主体的に考えるためのプロセスを見つけていく必要がある。そのためには、発達段階に応じて、「反復」「要約」など、何を重点化するのかを明確にすることである。
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興味を生むためには、集中するとか夢中になるような活動を特に幼児から小学校低学年で設定、位置づけていくことである。外発的な動機付けではなく、それぞれの教科の特質に着目して欲しい。
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子どもたちを取り巻くメディア、ネット社会への対応が問題である。県の教育委員会でもフォーラム等を実施しているが、保護者・地域の意識が弱いと感じるので何か提案できたらと思う。
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学校では学年の区切り等あるので、どこまで待つのかということは分からないが、指導として「待つ」ことの大切さを感じる。
(2)今後の県立高等学校の在り方について
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多くの保護者は高校卒業後の進学を希望しているが、本県は他県に比べ普通科の比率が低い。普職の定員割合は8対2くらいが望ましい。
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職業科でも大学等への進学者は増えており、進学指導に力を入れることは大切。
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総合学科を作ったが、生徒の目的意識等低くなってきており、自由に科目選択させても社会で役立つ力が育つか疑問。身につけるべき内容は必修でじっくり学習させるのがよい。
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前回の改革で農業科が削られたが、農業等でじっくり時間をかけて育てることも大切。
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都市部と郡部で教育の格差が生じており、郡部の学校減は、格差の拡大につながる。
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学校の規模は1学年にできれば4クラスほしいが、3クラスあれば何とかなる。しかし、2クラスは効率が悪い。
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規模は小さくても地域に学校があるのがいいか、学校に一定の規模があるのがいいか、考える必要がある。
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クラス定員も減らし、きめ細かな指導をしてほしい。
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家庭、地域の教育力が低下する中、社会性や豊かな人間性を体系的、意図的に指導することが重要で、高校はその最後のとりで。
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子供たちの学習意欲が落ちている。じっと授業に向かうことのできない子が増えたが、学校だけでは対応できない。
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改革で専門学科の小学科やコースなどが細かく分かれたが、内容がわからず子供の相談に乗れない。もう少しわかりやすい情報提供を。
次回総会で、「今後の県立高等学校の在り方について」諮問の予定。