余部橋りょう架替事業については、平成17年度から実施してきたところですが、平成22年8月12日(木)から新橋りょうが供用開始しました。
当日は、午前6時半過ぎに一番列車が新しい橋を渡りました。
新橋りょう周辺では、関係者による完成記念式典や地元による記念イベントが行われました。
山陰本線余部鉄橋は、昭和61年12月に発生した列車転落事故以降、強風による運行規制が25m/sから20m/sへと強化された。これにより列車の遅延・運休がたびたび発生し、沿線地域の通勤・通学や経済活動に大きな影響が出ている。
このため、山陰本線の余部鉄橋の安全性及び定時性を確保するとともに、今後の鳥取~城崎温泉間の高速化推進と広域観光の連携強化に資することを目的に、JR西日本が行う橋りょう架替事業に対し、兵庫県及び関係市町村と共同で所要の支援を行う。
※列車抑止の現状(H6~H15の年平均値)及び架替後の効果
風速規制値 |
抑止回数 (回/年) |
30分以上遅延 列車本数(本/年) |
運休本数 (本/年) |
遅延時間 (時間/年) |
現行(20m/s) |
120 |
168 |
84 |
131 |
架替後(30m/s) |
6 |
13 |
8 |
10 |
・事業主体 JR西日本
・橋りょう形式 橋長L=307m、橋高H=41.5m エクストラドーズドPC橋
・総事業費 30億円
・事業期間 平成17年度~平成22年度
・年度別事業費
年度 |
~H17 |
H18 |
H19 |
H20 |
H21 |
H22 |
計 |
事業費 (百万円) |
64 |
320 |
400 |
500 |
650 |
1,066 |
3,000 |
事業費30億円に対して、JR西日本が6億円を負担。残りを兵庫県、鳥取県及び両県の沿線市町村において、事業主体であるJR西日本に対して助成を行う。
総事業費 30億円 |
JR負担額 6億円 |
地方自治体 24億円 (鳥取:兵庫=2:8) |
鳥取県側 4.8億円 |
兵庫県側 19.2億円 |
鳥取県 3.2億円 |
県内市町村 1.6億円 |
兵庫県 12.8億円 |
沿線市町 6.4億円 |