大分県の教員採用汚職事件を受け、第一回目の教育行政監察を行った結果、「本県の教員採用選考業務において不正行為はなかった」ことを確認したところである。
その後、他県における採用選考に関する改善検討の状況も踏まえ、公正性、透明性の観点から教員採用選考に係る必要な改善策を検討する。
以上の調査結果を踏まえ、採用選考の公正性・透明性の観点から、次の点についてさらなる改善に取り組む必要がある。
(1)不正防止チェックの強化
各受験者の筆記試験の答案や面接試験の判定等の元データと選考後の確定データとの突合チェックを行うことを現行の選考過程に組み入れること。
(2)チェック体制の検討
上記(1)の突合チェックは、教育総務課等の選考業務担当課(小中学校課、特別支援教育課、高等学校課)以外の職員によること。
なお、この場合、受験者への選考結果通知の期限を考慮し、効率的なチェック業務が可能となるよう、チェック体制を十分検討すること。
【参考】平成20年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験結果
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受験者数
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一次合格者
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名簿登録者数
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A登載
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B登載
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C登載
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小学校
中学校
高等学校
特別支援学校
養護教諭 |
266
237
444
83
59
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144
75
66
53
25
|
10
6
25
10
2
|
3
2
0
1
0
|
130
67
40
42
23
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合計
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1,089
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363
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53
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6
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302
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