防災・危機管理情報


  
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2012年7月4日

日南町郷土資料館で民具調査を実施

 平成24年6月28日(木)、 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では日南町郷土資料館が所蔵する千歯扱きと、一本の丸木を刳り抜いた舟を調査しました。

 日南町郷土資料館には、8点の千歯扱きが収蔵されており、その写真撮影、採寸、墨書の記録作業をしました。そのうち1点には「天保六年未閏七月吉日」の墨書がありました。倉吉博物館には嘉永7(1854)年、文久3(1863)年などの墨書がある千歯扱きがありますが、今回調査した日南町の天保6(1835)年の千歯扱きは、現在のところ鳥取県内で年代が確認できる千歯扱きでは最古のもので貴重です。

千歯扱きの採寸を行う様子の写真
千歯扱きの採寸をする関本調査委員の様子
千歯扱きの写真
天保6年の墨書がある千歯扱き
千歯扱きにある墨書の写真
薄くなっていますが「天保六年未閏七月吉日」と墨書があります。

 日南町郷土資料館には、もう一つ注目する資料である刳(く)り舟があります。一本の丸木を刳り抜いてつくった刳り舟は中海でかつて使用されたソリコ舟が有名ですが、今回調査した刳り舟は形状が全く異なります。また日南町の刳り舟は全長が約374センチメートル、高さが約31センチメートル、幅が最大で33センチメートルと小振りですが、中海のソリコ舟は標準的なもので全長600センチメートル、幅が100センチメートルとかなり大きいものです。

 この刳り舟は、30年以上前に日南町内の方が、どこからか譲り受けたものだそうですが、詳細については不明です。

 これからも調査を進めていきますが、この刳り舟について何か思い当たることがあれば、県史編さん室まで情報をいただけるようお願いします。

日南町郷土資料館に所蔵される刳り舟を真横から見た写真
日南町郷土資料館に所蔵される刳り舟
刳り舟を舳先から見たの写真
舳先からをみると舟体が細いことがわかります。

県史編さん室

公文書館 2012/07/04 in 県史編さん室,調査

2012年7月3日

石川県金沢市で中世史料調査を実施

 平成24年6月26日(火)から28日(木)の3日間、古都金沢にて中世史料の調査を行いました。

 五代藩主前田綱紀(松雲公)が収集した文書を中心に編さんした「松雲公採集遺編類纂(しょううんこうさいしゅういへんるいさん)」に鳥取県に関する文書があると聞き、金沢市立玉川図書館近世史料館にお邪魔しました。

金沢市立玉川図書館近世資料館の様子の写真

金沢市立玉川図書館近世資料館は、とてもおしゃれです。

文書を確認する様子の写真

真剣な顔で調査をしている錦織部会長(右)と岡村室長(左)。

 今回の調査で、全190冊の文書から20点の鳥取県関係文書を発見することができました。御協力くださったみなさま、ありがとうございました。

県史編さん室

公文書館 2012/07/03 in 県史編さん室,調査

2012年6月29日

滋賀県長浜市で中世史料調査を実施

 平成24年6月21日(木)から22日(金)までの2日間、滋賀県長浜市にて中世史料の調査を行いました。

 まずは、(財)下郷(しもごう)共済会文庫の調査です。ここでは同文庫が所蔵する膨大な中世文書のうち、戦国末期の羽柴秀吉書状と、伯耆国笏賀(くつか)庄に関する文書の調査を行いました。

 翌日は、長浜市立長浜城歴史博物館の調査を行いました。ここでは、戦国末期の鳥取城攻めに関する織田信長書状について、法量寸法や写真撮影、活字原稿の校訂を行いました。今回の調査に御協力くださったみなさま、ありがとうございました。

活字原稿の校訂の様子の写真
(写真1)原文書と照合しながら、1文字ずつ活字原稿の校訂を行っています

長浜城歴史博物館の様子の写真
(写真2)秀吉が構築した長浜城の跡地に建つ長浜城歴史博物館。迫力満点です

県史編さん室

公文書館 2012/06/29 in 県史編さん室,調査

2012年6月20日

民具調査の進行状況(民俗部会)

 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、今年(平成24年)度、日野町教育委員会に協力をいただいて日野町歴史民俗資料館が所蔵する資料を調査しています。

 現在は、資料館に所蔵されていた水路や道の修繕、萱葺き屋根の葺き替えなどムラの共同作業を記録した写真をデジタル画像化し、同作業にどのような用具を使用していたか容易に確認できるようにする作業を進めています。また、日野町の資料館における調査には、もう一つの課題があります。

 平成12年(2000)年10月6日に発生した鳥取県西部地震のときに、家々から廃棄されかかった民具などが資料館に収蔵されていますが、このすべてが整理されているわけではないので、これを整理・調査しなければならないというものです。

 この課題を含め、今月14日、日野町歴史民俗資料館において日野町教育委員会並びに日野町歴史民俗資料館の管理や資料調査をされている資料館友の会の皆様と、整理・調査の方法やスケジュールについて協議しました。

日野町歴史民俗資料館での協議の様子の写真
(写真1)日野町歴史民俗資料館での協議の様子

新たな収集資料を確認する様子の写真
(写真2)資料館友の会が、新たに収蔵された資料を確認。

この後、資料の写真を撮影し台帳を作成します

県史編さん室

公文書館 2012/06/20 in 会議など,県史編さん室,調査

2012年6月11日

長和田地区で資料撮影及び調査を実施(近代・現代部会)

 平成24年5月21日の調査に続いて、湯梨浜町長和田地区自治公民館で資料の撮影と調査を行いました(平成24年6月5日)。

 長和田地区に残る大切な資料の中から、県政に関わる貴重な資料を撮影させていただきました。

資料撮影風景の写真
(写真1)資料を撮影中の様子

資料撮影中の様子の写真
(写真2)うまく写るか確認中です

県史編さん室

公文書館 2012/06/11 in 県史編さん室,調査

2012年5月28日

兵庫県朝来市・豊岡市で中世史料調査を実施

 平成24年5月22日(火)から23日(木)までの2日間、新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)では、東京大学史料編纂所および兵庫県立歴史博物館と合同で史料調査を実施しました。今回調査したのは、朝来(あさご)市埋蔵文化財センター「古代あさご館」と豊岡市立出土文化財管理センターに寄託されている史料です。

 22日、朝来市埋蔵文化財センター「古代あさご館」では、但馬国人牧田(ひらた)氏に関する中世文書を調査しました。

 翌23日、豊岡市立出土文化財管理センターでは、江戸時代に桃嶋村(現在の豊岡市城崎町桃島)の庄屋を務めた秦家の史料を調査しました。ここでは約300点の史料の中から、鳥取県に関する新しい史料の発見もありました。今回の調査に御協力いただいた皆様に御礼申し上げます。

豊岡市立出土文化財管理センターの建物外観の写真
(写真1)中世史料調査を実施した豊岡市立出土文化財管理センターの外観

調査を行う岡村室長の写真
(写真2)中世文書1点ごとに内容・法量を確認し記録しています

東京大学史料編纂所および兵庫県立歴史博物館と合同の様子の写真
(写真3)今回の調査は東京大学史料編纂所および兵庫県立歴史博物館と合同で行いました

県史編さん室

公文書館 2012/05/28 in 県史編さん室,調査

2012年5月24日

新鳥取県史編さん専門部会(近世)を開催・近世史料調査を実施

 平成24年5月21日(月)、新鳥取県史編さん専門部会(近世)を開催し、翌22日(火)に近世史料調査を実施しました。

 21日に行われた専門部会は、6名の部会委員に御出席いただきました。まず昨年度事業の実施状況について報告を行い、続いて平成24年度以降の史料調査、ブックレットのテーマなどについて協議しました。

 22日は、公文書館が「一時預かり」している近世から近代にかけて鉄山を経営していた近藤家(日野郡日野町根雨)の史料を調査しました。資料編に掲載する史料を選定するために一点一点確認作業をしました。

新鳥取県史編さん専門部会(近世)での協議の様子の写真
(写真1)新鳥取県史編さん専門部会(近世)での協議の様子

調査会場の様子の写真
(写真2)調査会場の様子

史料を一点一点確認する様子の写真
(写真3)史料を一点一点確認する

県史編さん室

公文書館 2012/05/24 in 会議など,県史編さん室,調査

2012年5月22日

長和田自治公民館(湯梨浜町長和田)で資料調査を実施

 平成24年5月21日、近代・現代部会は、長和田自治公民館で資料調査を行いました。
 調査に御協力くださったみなさま、ありがとうございました。

 公文書館会議室で行われた委員会には、7名の委員に御出席いただき、今年度の各部会事業の実施状況について報告を行った後、平成28年度事業案等について協議しました。

資料確認風景
(写真1)町の職員、地区の方々の話を聞きながら資料を確認

調査風景の写真
(写真2)調査風景

県史編さん室

公文書館 2012/05/22 in 県史編さん室,調査

2012年5月16日

中世史料調査・校訂作業を実施

 平成24年5月9日(水)から11日(金)までの3日間、新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)では財団法人前田育徳会尊経閣文庫(東京都目黒区駒場)で史料調査を、東京大学史料編纂所(東京都文京区本郷)で校訂作業を実施しました。

 尊経閣文庫は加賀藩前田家所有の古文書・書籍を保管する資料館で、ここでは古代中世担当の岡村吉彦室長が鳥取県関係史料を調査しました。また東京大学史料編纂所では、古代中世部会の秋山伸隆委員と岡村室長の2名が「中世 古文書編」に掲載予定の中世文書釈文(しゃくもん:読みにくい文書を、読みやすい字体・文体に直したもの)の校訂作業を行いました。今回の調査に御協力いただいた皆様に御礼申し上げます。

財団法人前田育徳会尊経閣文庫の建物外観の写真
(写真1)中世史料調査を実施した財団法人前田育徳会尊経閣文庫の外観

東京大学史料編纂所の建物外観の写真
(写真2)校訂作業を行った東京大学史料編纂所の外観

校訂作業をする秋山委員の写真
(写真3)東京大学史料編纂所で写真帳をもとに校訂作業をする秋山委員

県史編さん室

公文書館 2012/05/16 in 県史編さん室,調査

2012年5月15日

近現代資料調査と出前講座を実施

 平成24年5月12日(土)、現代担当の清水太郎専門員が午前に米子市立山陰歴史館で資料調査を実施し、午後に米子市文化ホールで伯耆文化研究会5月例会で出前講座を実施しました。

 今回の調査は、米子市立山陰歴史館に近現代の資料群が多く所蔵されているため、本格的な調査計画を立てるための事前調査です。

 出前講座は、平成23年9月に鳥取県立公文書館が発行した報告書『日露戦争時・鳥取県域に漂着したロシア兵』の執筆を担当した清水専門員に、伯耆文化研究会からその執筆内容に関する講演依頼があったため実施しました。講座には約50名に会員に参加いただき、報告書のうち大山町、境港市など伯耆地方に関する部分を講演しました。

米子市立山陰歴史館での資料調査の様子の写真
(写真1)米子市立山陰歴史館での資料調査の様子

挨拶と清水専門員の紹介をする坂田友宏伯耆文化研究会会長の写真
(写真2)挨拶と清水専門員の紹介をする坂田友宏伯耆文化研究会会長
坂田会長は、新鳥取県史編さん委員会副会長、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)の部会長も務められています

講演する清水専門員の様子の写真
(写真3)講演する清水専門員

会場の様子の写真
(写真4)会場の様子

県史編さん室

公文書館 2012/05/15 in 県史編さん室,講座などのイベント,調査

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