林業種苗法でいう「種苗」とは、林業生産に利用される樹木のために用いられる種子、穂木、茎、根及び苗木(幼苗を含む)を指し(林業用以外の盆栽・庭園樹に用いられるものは除く。)、次の8種がこの法の適用を受けます。
- すぎ
- ひのき
- あかまつ
- くろまつ
- からまつ
- えぞまつ
- とどまつ
- りゅうきゅうまつ
他の者に配布する目的を持って、種子や穂木を採取し、または苗木を育成する事業を営む者「生産事業者」は、その住所地を所管する都道府県知事の登録を受ける必要があります。
他の者が採取した種穂または育成した苗木の配布を事業とする者「配布事業者」は、住所地を所管する都道府県知事に届出を行う必要があります。
花粉症対策品種の開発
県林業試験場と独立行政法人林木育種センターが連携し、成長や通直性に優れた特性を持つもの(「精英樹」という。)の中から、花粉の少ない品種を選抜し、花粉症対策品種としてスギ3品種(八頭8号、八頭5号、八頭11号)、ヒノキ2品種(日野5号、鳥取署102号)を開発しました。
マツノザイセンチュウ抵抗性アカマツ
鳥取県では、国の機関と共同で松くい虫被害地に生き残ったマツに、マツを枯らす線虫(マツノザイセンチュウ)を接種し、松くい虫被害に対して強いマツの試験研究を行ってきました。
その結果、平成16年6月には、独立行政法人林木育種センターとの連携により、マツノザイセンチュウ抵抗性アカマツ10品種を開発し、
「とっとりパワー松」と名付け、普及を推進しています。
雪に強いスギ『とっとり沖の山』
この品種は、「沖の山天然すぎ」から選抜育成し、平成14年1月に品種登録(登録番号:第9779号)した耐雪性のスギです。
品種登録情報(外部リンク)⇒ hinsyutouroku9779
とっとり沖の山は、従来のスギに比べ、枝が短く樹幹が広がっていないので、冠雪害を受けにくく、さらに、枝が少ないという特性を持っていることから雪圧に強く、雪起こしを行わなくても根元曲をしないのが大きな特徴です。
「とっとり沖ノ山」の特性
とっとり沖の山は、従来のスギに比べ、(1)枝が短く樹幹が広がっていないので、冠雪害を受けにくく、さらに、(2)枝が少ないという特性を持っていることから雪圧に強く、(3)雪起こしを行わなくても根元曲をしないのが大きな特徴です。