なぜ間伐をしなくてはならないのか?
スギやヒノキなどの人工林は、樹木の成長に応じて抜き伐りを行い森林の密度を調節する「間伐」が重要です。間伐を行うことにより、
- 残った樹木の成長や根の発達が促進され風雪害に強い森林をつくる
- 林内に陽光が差し込むため、下層植生が繁茂して表土の流出を防ぐ
- 多様な動植物の生息・育成が可能となり、種の多様性が向上する
- 病害虫の発生が少なくなる
などといった効果が期待できます。
間伐が遅れると?
○林の中に光が入らないため、下草が生えなくなり、雨水が表土を直撃し、土砂を洗い流します。
○このような森林は、土壌のスポンジのはたらきが低下し、水源のかん養機能が確保できなくなります。
○樹木が混み合ったスギ・ヒノキの人工林は、成長や根の発達が阻害され、モヤシのように弱々しいものとなり、風雪害に対して弱い森林となります。
○特に私たちの暮らしを守るために国や県によって指定された保安林においては、水源のかん養や山地災害の防止機能が低下すれば、直接私たちの暮らしに影響することから、適切な施業による公益的機能の発揮が求められます。
【雨水により表土が流出】 【雨水により深く浸食】