- 鳥取県では、中長期的な県政の進むべき方向について、財政的前提や克服すべき課題なども付記した「持続可能な近未来ビジョン」である「将来ビジョン」を県民の皆様とともに策定することとしています。
- 本年5月に作成した「鳥取県の将来ビジョン骨子(案)」について、県民の皆様から直接ご意見をうかがうため、「将来ビジョンを共に考えるタウンミーティング」を鳥取県東部地区で開催しました。
■開催日時
平成20年8月23日(土) 午前9時30分~12時
■開催場所
鳥取県庁 本庁舎講堂
■参加者数
36名
■県側の出席者
知事、企画部長、総務部長、東部総合事務所長、八頭総合事務所長、他関係部局長 等
東部地区タウンミーティングでいただいた主なご意見は次のとおりです。
分野 |
主なご意見 |
【ひらく】 地域で・県外で・ 国外で新時代に向かって扉をひらく |
- 「食のみやこ鳥取県」について、「おいしい」という視点を欠かしてはいけない。
- 有機肥料だけを使用した無農薬・無化学肥料の土による農産物づくりについて盛り込んでほしい。
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【つながる】 様々な活動・力を つなげ、結集して、持続可能で、魅力 あふれる地域を創る
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- 観光に関し、「食のみやこ鳥取県」との連携が見えていない。食を中心に、様々なものをミックスして取り組んでほしい。
- 「交通基盤の充実」について、鉄道の高速化は、鳥取県が生き残る大きな柱。貨物輸送も重要。
- 「ひらく」分野に記載されている農業施策は大規模農家が対象であるが、退職後に農業をする人を応援するようなネットワークを形成すれば移住定住につながると思う。
- 「人口減少を食い止める」部分は、多くの分野・取組みと関係・つながりがあるので、それらについても記載するべき。
- NPO活動・ボランティア活動や、地域住民の力をどのように引き出していくかが大切。新たに生み出される活動を行政がどのようにサポートしていくかといった視点をもっておくべき。
- 行政にはない知識等を持っているNPO活動について、提供するサービスに対する対価を得られる制度になっていない。行政が制度を変えなければ解決できない。行政の積極的な姿勢が必要。
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【守る】 鳥取県の豊かな恵み・生活を守り、次代へつなぐ |
- 「日本一美しい鳥取県」を目標にしたい。ゴミ問題について盛り込んでほしい。「清掃活動で、街、道路等に投げ捨てゴミのない美しい県土を保つ」という方向性を盛り込んでほしい。
- 多様な野生動物が安心して暮らせる環境の保全・創造など、野生動物についての記載が必要。
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【楽しむ】 いきいきと楽しみながら充実した生活を送る |
- 財政事情が許せば県民合意を得た上で美術館を建設」について、前段の条件部分は不要。
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【支え合う】 お互いを認め、尊重して、支え合う |
- 福祉分野で、例えば郡部では障害のある方の事業所がないなど、県内でも地域間格差がある。県内でも格差が生じないようにしてほしい。
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【育む】 次代に向けて、鳥取県を支える「ひと」を育む |
- 10年間で具体的にどういう人づくりを進めていくかを考えるべき。
- 小学校の先生のレベルに差がある。地域を中心とした教育のあり方を考えるべき。
- 家庭・地域の教育力のパワーをどのように取り戻していくのか。
- 幼児教育の充実について、子どもの人格形成には先生が大きく影響する。先生に研修の場を与えてほしい。
- 「育む」の分野に関連する取組みについて、記載をもっと充実させてこの分野を重厚なものにすべき。
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【その他】 |
- 「目指す鳥取県の姿」について、内容が抽象的。数値目標が必要。
- 県職員が、地域・家庭で地域活動や子育てに参加する時間を持ち、それを仕事にフィードバックさせるような取組みが必要。
- 急いでやるべき事と、概ね10年の間に取り組むべき課題をはっきりさせるべき。
- 将来ビジョンを推進するためには、商工業を振興させて雇用を増やし、人口を増やすことが必要。経済振興を最重要課題に置いて、将来ビジョンを組み立ててほしい。
- 将来ビジョンの実現のためには、財源が必要。現在記載されているネーミングライツ等以外に新たな大きな財源を涵養するよう考えてはどうか。
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