平成26年10月17日
総務部長
「地方創生」が国における現下の最重要課題として位置づけられ、その基本理念を定めた「まち・ひと・しごと創生法案」が国会に提出された。人口減少や少子高齢化など地方が直面する課題に対して「従来とは次元の異なる大胆な政策を取りまとめ実行する」との安倍首相の意気込みが示されるなど、国が地方に焦点をあて、人口減少対策に積極的に取り組む姿勢を明確にした意義は大きい。時代は中央集権・一極集中から地方分権・地方分散へと大きく反転しつつあり、人口最少県である本県には、この地方創生を先導し、新たな時代を拓いていく使命がある。
加えて、明るさを取り戻しつつある日本経済であるが、消費税率等の引上げに伴う駆け込み需要の反動の長期化や、急速な円安とあいまった原材料・エネルギー価格の上昇による悪影響が懸念されるなど、景気の先行きには不透明感が強まっている状況にある。本県においても、有効求人倍率が、一時16年ぶりに1.0倍を超え、鉱工業生産も回復基調にあるなど明るい兆しが見える一方、政府のデフレ脱却と経済再生に向けた取組の効果が十分に及んでいるとは言えず、引き続き予断を許さない経済状況にある。
平成27年度当初予算については、いわゆる骨格予算編成とするものの、地方創生をはじめとした本県を取り巻く情勢の変化に機敏に対応し、年度当初より必要な予算については積極的に計上することとする。ついては、以下の事項に留意されたい。