あおり運転とは、「間距離を異常に詰める」「ハイビームやパッシングを繰り返す」「執拗にクラクションを鳴らす」「車体を接近させて幅寄せをする」「相手車両の前に出て左右に進路を変更して車体を振る」「不必要なブレーキをかける」などの行為が該当します。
令和2年6月からあおり運転は「妨害運転罪」として新たに規定されました。妨害目的で車間距離不保持など一定の違反行為をした場合は、最大で5年の懲役又は100万円の罰金が科されます。また、妨害運転をした者は運転免許を取り消されることとなりました。
あおり運転をしない、されないためには自分自身が心にゆとりを持ち、周囲を思いやる運転を心がけることが大切です。
○急発進・急停止はやめましょう~前後の車も落ち着いて発進でき、前後の車に追突しそう
・されそうという不安を与えません。
○十分な車間距離をとる~前の車に対して安心感を与えます。
○道を譲る~一般道で、後続車が急いでいると感じたら、路肩によって道を譲りましょう。
○車線変更は他車との距離を十分にとり、早めに方向指示器を出し、ゆっくり移動する~他
車は進路変更する自車を認識し、安全な行動をとることができます。
悪質・危険なドライバーに遭遇し、万一あおり行為を受けた場合は、
○サービスエリア、パーキングエリアなど事故に遭わない場所に避難する
○相手と直接コミュニケーションをとらない
○窓を開けたり外に出たりしない
○速やかに警察に通報する
ようにしましょう。
ドライブレコーダーは、映像や音声などを記録してくれる車載装置です。あおり運転や交通事故などの発生時に、車両の周囲や挙動をカメラに記録することができます。
万が一の事態に備え、ドライブレコーダーを設置するのも一案です。また、あおり運転には、自車の後方が撮影できるものがより効果的です。
あおり運転をなくすためには、まず、自身があおり運転をしてはいけません。自分では気付かずにあおり運転をしてしまっていることがないよう気を付けましょう。また、あおり運転を受けた場合は、決して相手にせず、安全な場所に停車して110番通報をするようにしましょう。