このたび開催を予定していました次の講座、フォーラムについては、新型コロナウイルス感染症拡大を防止するため、開催日を延期することとしました。
ついては、今後、開催日など詳細が決まりましたら、改めてお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
【開催延期】
・古代山陰道概報刊行記念 特別講座『古代山陰道を学ぶ』
(当初開催日:令和3年5月22日(土))
・クシナ城概報刊行記念『クシナ城から中世城館の保存と活用を考えるフォーラム』
(当初開催日:令和3年5月30日(日))
[令和3年5月掲載]
令和3年5月1日(土)午後9時54分放送の「マルっと!とっとり」で、「最新の技術で蘇る!謎多き狗尸那城」として令和2年度に作成した狗尸那城跡(鳥取市鹿野町鷲峰)のジオラマが紹介されます。
取材当日はBSS放送の森谷佳奈アナウンサーに取材いただき、最新の航空レーザ測量の成果を元に作成した立体的なジオラマを使って、狗尸那城の切岸や、竪堀、横堀を駆使した城の構造について説明させていただきました。放送をぜひ御覧ください。
なお、残念ながらゴールデンウィーク中は閉館していますが、ゴールデンウイーク後も埋蔵文化財センターの展示室でご覧いただけます。
県内にはおおよそ500の山城があります。
その中から選りすぐりの50城を選んで、地域資源としてPRしていく取組みです。
戦国時代の山城は、その地域の歴史を物語り、各地域にあります。
暫定で候補とした山城の中から、皆様の地域にある山城やこれぞ一押しの山城の魅力をベストショットにしてお送りいただけませんか?
皆様から推薦のあった写真は、広く展示させていただき、山城50選の参考にさせていただきます。
→ 案内チラシはこちら (913KB)
[令和3年3月掲載]
このたび作成した狗尸那城ジオラマは、新聞やテレビに取り上げていただきました。おかげ様で、平日にも関わらず埋蔵文化財センターへジオラマを見に来られる方が多く、皆さんから大変好評をいただいています。一方で何よりもジオラマの地元にも初お目見えをするため、打ち合わせに合わせて鹿野町の小鷲河地区公民館に1時間あまり出張展示しました。
皆さん狗尸那城現地の状況はよく知っておられますが、ジオラマをじっくりと眺め、改めて「すごい、全体がよく分かる」、「城の中で堀や溝が置かれている場所がよく見える」、「小さいが迫力がある」と感心され、喜んでいただきました。
地元での講演や現地解説の中で、狗尸那城について何度も説明をしてきましたが、立体的に見えることで印象がガラッと変わり、山城のすごさが伝わるような気がします。
今後、地元や公民館をはじめ、色々な場所でジオラマを展示し、多くの方に狗尸那城の姿を知っていただく機会をつくりたいと思います。
[令和3年3月掲載]
現在、当埋蔵文化財センターでは、企画展「東伯耆の中世城館」を開催中ですが、その中の「クシナ城跡」ジオラマが今ホットです。ジオラマを見学された方々から、「全貌が見えたクシナ城は、迫力がある!」などの声も聞かれ、多くの皆様がこのジオラマを目当てに来館されています。
そして、先日、皆様にご案内いたしました新刊3冊がこの令和3年3月20日(土・祝)に販売開始になります。
新刊は、「青谷古代山陰道」、「戦国亀井と狗尸那城」、「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ 追補」です。
今、話題の「クシナ城跡」ジオラマをご覧になりたい方、いち早く新刊を手に入れたい方、是非とも令和3年3月20日(土・祝)は埋蔵文化財センターへご来館ください!!
令和3年3月20日の開館時間は次のとおり。
〇開館時間:20日(土)春分の日 午後1時から午後5時まで
話題の「クシナ城跡」ジオラマ
販売開始する新刊3冊
[令和3年3月掲載]
迫力なら現場に勝るものはありません。しかし、現場では全体像を頭に描くのが難しく、ドローンでの撮影も樹木に遮られる。
そこで埋蔵文化財センターでは、狗尸那(くしな)城跡のジオラマを作成しました。
ジオラマの利点は、城跡の構造や立地を一目で俯瞰できることにあります。たとえば攻め手の攻撃を防ぐため、城の守り手はいかにしてこの城を防御しようと考えたのか?
現地の所見もふまえ、この城へ攻め手側に立ち、攻城ルートを7つほど考えてみました。
比較的緩やかな北西斜面(写真の下側)からの攻撃を中心に攻めるとして、竪堀や、横堀、切岸を越えて頂上の主曲輪を目指します。
結果的には、横堀や竪堀によって侵入ルートが限られ、攻め手より上の位置にある曲輪から常に守り手側から攻撃を受け続けることになり、効果的な城攻めは難しいと思われました。
このように山城の攻め方、守り方を自分でシミュレーションできるのもジオラマの醍醐味です。
みなさんもジオラマを見ながら、どう攻めたら落とせるのか考えてみませんか?
[令和3年3月10日掲載]
このたび完成した狗尸那城跡のジオラマについて、NHK鳥取放送局の方に取材いただきました。山城の魅力は何といっても現地での臨場感ではありますが、現場でも良くわからない山城の全体像が一目でわかるのがジオラマです。
コンパクトながら敵の攻撃に備えた技巧的なつくりを俯瞰的にとらえることができ、城が築かれた地形の特長や竪堀、横堀といった防御施設が巧みに配置されていることなど、とても興味を持って取材いただきました。
放送は、本日(令和3年3月8日)午後6時10分からの「いろドリ」で放送される予定です。ぜひ番組をご覧ください。
NHK「いろドリ」の取材を受けるクシナ城担当者
遺跡の土中から出土した木簡は、保存処理を施すことによって展示や学校での教育利用が可能になります。しかし、保存処理をした木簡といえども当然、経年劣化をしていき、最悪な場合、壊れてしまうこともあります。
そこで、木簡をより活用しやすくするため、この度、2点の木簡レプリカを作成しました。この2点の木簡は、鳥取西道路建設時の発掘調査で見つかった良田平田遺跡(鳥取市良田)、青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)出土のものです。
良田平田遺跡出土の木簡は、通称「前白(ぜんぱく)木簡」と呼ばれる飛鳥時代の木簡で、県内で見つかった木簡の中で最古のものになります。
青谷横木遺跡出土の木簡は、「黒稲一石」と書かれた通称「付札(つけふだ)木簡」と呼ばれる木簡で、奈良~平安時代のものです。この木簡は、種籾(たねもみ)の種類が分かるよう付けられた木簡と考えられています。
「前白木簡」はレプリカと実物を比べるとレプリカは字を判読しやすくしていますので、どちらがレプリカか一目瞭然ですが、「黒稲一石」木簡はどうでしょう?どちらが本物で、どちらがレプリカか、実際にご覧いただき、当ててみてください。
県内最古の木簡の展示期間も今月中です。皆様のご来場をお待ちしております。
また、学校の歴史授業活用として、当センター職員がこの木簡レプリカを使った奈良・平安時代の授業実施をいたします。レプリカを使った授業をされたい先生には貸出しのみも可能です。ご希望の学校がありましたら当センターへお気軽にお問合せください!!
本物木簡と作成した木簡レプリカ
[令和3年3月掲載]
鳥取市鹿野町の狗尸那(くしな)城は、今年度試掘調査を行い、主曲輪で大型礎石建物跡が見つかったことなど、大きな話題となりました。このたび県内の森林を管理するために実施された航空レーザー測量のデータと現地踏査の所見を元に、狗尸那城跡の400分の1のジオラマを作成しました。大きさは60cm四方ですが、地形の起伏がリアルに表されていて、コンパクトながら巧妙に防御施設を設けた様子が良くわかります。
ジオラマでは、階段状に連続する曲輪(くるわ)などの平坦面を明るい砂色、人工的に設けた急な斜面(切岸:きりぎし)など斜面地形を黄緑色で表現しています。狗尸那城跡の大きな特長である長大な横堀、各所に設けられた竪堀はこげ茶色で表し、一目で城の起伏や特徴が分かるような工夫をしています。
ジオラマを見ると、狗尸那城が築かれた尾根全体の形がイメージでき、城の東斜面は自然の急斜面を利用しているためか、人工的な防御施設が少ないことが分かります。逆に北西斜面は比較的緩斜面のため、敵の侵入経路となりやすいことから、曲輪が何段にも築かれ、随所に竪堀が設けられるなど、巧みに防御施設が配置されています。
写真や図面をもとに狗尸那城のすごさをお話しても、なかなか伝えられず、もどかしい思いをしていましたが、このジオラマがあれば、狗尸那城の面白さ、魅力を伝えられます。
現在、埋蔵文化財センターで展示をしていますので、ぜひご覧ください。
[令和3年3月掲載]
令和3年3月2日から、令和2年度発掘調査速報展「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」を鳥取県立博物館「歴史の窓」コーナーと埋蔵文化財センター展示室で同時開催中です。
今回の展示に先立ち、3月1日には完成したばかりのクシナ城ジオラマを報道向けに公開しました。現地に行ったことがない記者の方もありましたが、ジオラマを通してクシナ城の凄さを感じていただけたようでした。当日は鹿野のイメージキャラクター「これのりくん」も駆けつけ、ジオラマの完成をお祝いしてくれました。
また、現在、鳥取県東部庁舎でも企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」を令和3年3月15日まで開催しています。3か所をぐるっと巡ってみてはいかがでしょうか。
こちらをクリックしてください→3月は「クシナ城」月間 (pdf:334KB)
報道向け内覧会のようす
これのりくんもジオラマと一緒にハイポーズ。
県立博物館「歴史の窓」コーナーでの展示
[令和3年3月掲載]