3月も残すところわずかになりました。一緒に仕事をしてきた人達とも、異動や退職であと少しでお別れです。寂しいですが、出会いがあれば別れは必ず来るもの。一日一日を大切に過ごしていきたいです。
さて今回は、「2017ハンザケよもやま話」の様子を紹介します!
3月11日(土)、多里ハンザケを守る会の主催で、オオサンショウウオの生態や環境についての情報共有や情報発信を目的とした、「2017ハンザケよもやま話」が開催されました。
オオサンショウウオは「ハンザケ」とも呼ばれており、天然記念物に指定されている生き物ですが、その生態はほとんどわかっていません。
野生のオオサンショウウオが生息しているのは、世界で日本と中国とアメリカのみ。そのうち中国はほぼ絶滅、アメリカも絶滅が危惧されている状況にあるのだとか。
日本でも数年後には激減してしまう可能性があるため、早急な生態調査と保護計画が求められます。
この日は、日野川の源流と流域を守る会でもお世話になっている日本ハンザケ研究所の岡田副理事長などから、生態調査を実施する上で、マイクロチップが大変有効であるという発表がありました。
オオサンショウウオにマイクロチップを取り付けることによって、いつどこで発見されたものなのか、発見された当時からどのように変化しているのか等、従来の写真判定よりも正確に短時間で調べることができるようになるようです。
多里ハンザケを守る会で5年前から取り組んでいる人工巣穴で初めて卵が孵化したことから、午後からは、その様子を観察しました。
オタマジャクシのように見えますが、小さい手と足がちゃんとついているんですよ。
日南町は、マイクロチップによるオオサンショウウオの保護管理を推進していく計画を進めており、この日も対応できる町の職員が増えるよう、マイクロチップの埋め込み講習が行われました。
今年の10月には南部町でオオサンショウウオの全国大会が開催されます。これを機会に注目が集まり、保護についての関心が高まればいいですね。
日野振興センター 2017/03/24