防災・危機管理情報


2017年5月10日

2017年5月10日 沖底(田後、網代@県営境港市場)

今朝は、ハタハタの測定に県営境港市場に来ましたが、田後漁業協同組合所属の沖合底びき網漁船(沖底船)2隻は、ともに1箱にならない水揚げでした。
ちなみに鳥取県漁協網代港支所所属の沖底船2隻(陸送)も、ハタハタは計17箱と少数でした。なお、鳥取県沖で操業し、今日、網代漁港に入港した同所属の3隻は計1300箱の水揚げ。ちょっとした漁場の違い、狙い魚種の違いで魚種組成が大きく異なる沖底を体感しました。

短時間で測定終わったため、画像多めで掲載します。

【田後の沖底】
ソウハチ、ホッコクアカエビ(あかえび、あまえび)、アカムツ(のどぐろ)が主体で、その他多種多様な漁獲物が並んでいました。

ソウハチは全長30cm前後が漁獲の主体で、2歳魚の漁獲も多く見られました。
ソウハチ5番 ソウハチ16番
アカムツ(のどぐろ)は、1箱に60入規格(1歳魚と思われる)が多く出荷されていました。小型魚の漁場への加入状況は良さそうです。
アカムツ60入 アカムツ15入
そのほか、以下の画像の漁獲物がありました。
ホッコクアカエビ(あかえび、あまえび) トゲザコエビ(がらもさ)
ヒレグロ アンコウ
ヤナギムシガレイ(ささがれい) タチウオ
珍しいところでは、マナガツオ、ヨロイイタチウオが出荷されていました。
マナガツオ ヨロイイタチウオ
おまけとしては、田後の沖底船でもスズキの活〆を行っている船がありました。また、今年漁獲が低調なスルメイカも20-30入サイズが出荷されていました。
活〆スズキ スルメイカ

【網代の沖底】
こちらはアカガレイが主体で、ヒレグロ(やまがれい)、ハタハタ、クロザコエビ(もさえび)等が出荷されていました。
アカガレイ ハタハタ

【沿岸漁業】
(1)鳥取県漁協境港支所の小型底びき網(ビームトロール)
5月から解禁となった境港の小底ですが、なかなかに厳しい状況のようです。解禁当初の漁獲の主体となるナガレメイタガレイ(ばけめいた)は40kg程度と低調であり、漁期を通して沖合域(水深70m前後)で主力となるウマヅラハギ(境港では「でんぼ」)、キダイ(れんこだい)も少なく、全体的に漁獲量が少ない状態です。
若手漁師さんも「厳しい」の一言。
ナガレメイタガレイ(ばけめいた) メイタガレイ類以外の1晩操業の漁獲物(境港の小底)

(2)鳥取県漁協御来屋支所の小型定置網
こちらは、クロマグロあり、大型マアジ、ヒラマサ、ブリ、マサバ、サゴシ(サワラの若魚)等、豪勢な感じでした。また、初夏の魚の代表格であるツクシトビウオ(角あご)が1箱出荷されていました。
クロマグロ マアジ
ヒラマサ マサバ
サワラ ツクシトビウオ

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