2月3日(土)湯梨浜町観光ガイドの会主催の「ゆりはま野鳥観察隊」に参加しました。東郷池周辺お散歩ガイド出版記念イベントとして、湯梨浜町内の小学生を対象に東郷池のバードウォッチングを行い、東郷池の豊かな自然の素晴らしさに誇りをもち、語ることのできる「将来のガイド」を育成することを目的として開催されたものです。
小学2、3年生の「はわいっ子がんばり教室」の児童13名と保護者4名は、選手宣誓の後「鳥を発見して東郷池の良さを発見するぞ!」と掛け声をかけて、元気に野鳥探検をスタートしました。
元気に野鳥探検をスタート
探検隊は、吉田良平隊長(NPO法人日本野鳥の会鳥取支部理事)、中前雄一郎副隊長(東郷湖・天神川サケの飼育放流プロジェクト代表)、湯梨浜町観光ガイドの会の隊員を先頭に、バスで東郷池の野鳥観察ポイントを回りました。
最初の観察ポイントでバスを降りると、探検隊一行に気づいて野鳥は飛び立ってしまいました。そこでまずは、バードウォッチングの基本である「野鳥が逃げないようにそっと近づく方法」を吉田隊長より教えていただきました。
次に、遠くからでも野鳥を観察できる双眼鏡でのぞきます。吉田隊長や中前副隊長、私が双眼鏡の焦点を合わせても、児童がのぞいたときには「見えなーい!にげたー!」と言います。野鳥は常に動いているため、双眼鏡で野鳥を見るのも簡単ではありません。
双眼鏡で野鳥をとらえる児童たち
それでも、頑張って双眼鏡の中に野鳥をとらえては、「見えた!」「緑の首だった」「くちばしが黄色だった」「くちばしが白いカオナシだった」と野鳥の特徴を見つけていました。吉田隊長から詳しい解説を聞きながら、順番に双眼鏡をのぞきます。
バスに戻ってきて、見つけた鳥の名前を探検隊マップに記入していきます。バスの中では、中前副隊長や伊藤隊員による野鳥の解説を聞き、田渕隊員からは東郷池周辺の観光ガイドも聞きました。
次の観察ポイントでカモを観察していると、上空にタカの仲間のミサゴが飛んでいました。水面の観察の次は、上空のミサゴの観察です。
上空のミサゴを観察中の児童
児童たちの上達は早く、最終的には「くちばしが黄色なのでカルガモ」「カオナシなのでオオバン」というように、野鳥の特徴と名前が分かるようになりました。
教室に戻って、吉田隊長より地球儀を使って渡り鳥の解説がありました。今日見た野鳥のほとんどが冬にしか東郷池にいないこと、夏は北の国にいること、生まれた鳥の1から2割しか帰ってこれないこと、東郷池は自然が豊かでエサがあるのでたくさんの種類の野鳥がいることなどの解説がありました。
その後、探検隊マップを吉田隊長にみていただいた結果、児童たちは見事探検隊員として認められました。
児童作成の探検隊マップ
吉田隊長より、隊員認定バッチの贈呈
隊員認定バッチ(マガモモチーフ)
ゆりはま野鳥観察隊のみなさん
今回、見事隊員に認められた児童たちは、短時間で野鳥観察の基本を習得していました。児童に感想を聞いたところ、「楽しかった!また見に行きたい!」と答えてくれました。これから有望なガイドになってくれることを期待しています。