防災・危機管理情報


2018年5月15日

作物コース実習風景(5月上旬)

 

1.F君のプロジェクト開始
 2年生F君は田んぼに直接種を播く「直播栽培」という栽培方法に取り組みます。苗を育てて田植えをするという方法が一般に広く行われていますが、苗を育てる作業と田植えの作業を省略することができるというメリットがあります。「直播栽培」にもいくつかの方法がありますが、F君は代かきをして水を入れた田んぼに動力散布機という道具を使って種を播きます。(ドローンでの種まきをしたいと思い、業者の方と調整を進めていたのですが、種を散布できる機材が市販されず、叶いませんでした。)種の準備工程を変えた2種類の種で栽培し、収量や品質、資材コストや労働時間がどのように違うのか、また、田植えをする方法とどう違うのかを調査していきます。5月1日に肥料を散布して耕耘2日に畦塗りをして、3日から水を入れ、7日と9日に代かきをして、10日に種と除草剤を散布しました。
 
 
2.苗の管理
 4月下旬に種まきした苗が順調に育っています。苗の観察、水やり、温度管理なども重要な実習です。ゴールデンウィーク期間中も学生が交代で当番に出て管理しました。4月27日に種まきしたコシヒカリは5月1日に芽が出始め、10日には9.8cmの長さに成長しました。4月25日に種まきした白ネギも4月30日に芽が出始め、5月10日には9.5cmに成長しました。
          
3.畦塗実習
 5月6日と7日に雨が降り、土の水分が畦塗りに適した状態になったので、8日と9日にほとんどの田んぼで畦塗りをしました。1年生もそれぞれ1枚ずつ担当の田んぼがあるので、自分の担当する田んぼの畦塗りをしました。当然初めての作業です。ベテラン農家のように一直線のきれな仕上がりではありませんが、それなりの畦に仕上がっていました。実習中にヘビが畦塗機に巻き込まれるハプニングも・・・。色んなことが起こります。
        
       
4.田植え実習
 5月8日から田植え実習を開始しました。農業大学校の田んぼだけでは足りないので、近隣の農業法人に実習用の田んぼを準備してもらっています。5月8日は1年生全員で約20aの田植えです。全員初めてなので、田植機の操作方法、コース取りなどの説明を受け、交代しながらの実習です。次からは一人で1枚の田んぼを田植えしていきます。今シーズン中に一人3枚は田植えをする予定です。9日には早速1年生のうち1名が約30aの田んぼを一人で田植えしました。10日は2年生が約20aの田んぼで田植え実習。2年生はけん引の免許を持っているので、トレーラーに田植機を乗せて田んぼまで自分で運びます。
 
 
 
 
5.ブロードキャスター実習
 広い圃場にたくさんの肥料を散布するのは大変ですが、便利な道具を使えば楽にできます。便利な道具のひとつがブロードキャスターという道具です。10日に実習をしました。畜産コースの牧草を一度収穫したあとに、もう一度収穫するための肥料を散布する作業の手伝いです。時速6kmで走行しながら幅約9mに肥料を散布できます。早歩きぐらいのスピードですが、肥料を出すためのシャッターの開け閉めやハンドル操作があり、慣れないと難しい作業です。
 
 

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