7月28日(土)午前10時30分から船通山宣揚祭が執り行われます。(
猛暑のため山頂行事は中止になりました)
宣揚祭とは、スサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチの尾から「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」が現れたという神話の舞台とされる「船通山」山頂において執り行われます。「天叢雲剣出顕之地」の石碑の前で「剣の舞」が勇ましく奉納され、船通山登山者の安全を祈願します。
宣揚祭に向け、地元上萩山地区の方が登山道の草刈り作業を実施される7月15日(日)に併せ、県自然保護ボランティアの活動として、地元上萩山地区の皆さん頂上近くに自生する、天然記念物に指定されているイチイの保全作業を行いました。
作業前のイチイの周囲です。ササが繁茂していました。
作業後のイチイです。風通しがよくなりました。
地元上萩山地区の方が、周囲を草刈機で刈ってくださいました。
イチイの木の下は枝を傷つけないよう、長柄の鎌でササを刈り取っていきます。
斜面のササ刈りは特に注意が必要です。滑らないようにぐっと踏ん張り、ササと草を刈っていきます。もう汗だくです。
イチイの周囲や頂上ではアサギマダラ(写真:左)がたくさん飛んでいます。
アサギマダラは「渡り」をすることで有名な蝶です。台湾から日本へ、また日本から台湾への「渡り」も確認されています。中には2,000kmを超す「渡り」も確認されています。ヒヨドリバナ、フジバカマ、アザミなどに群がる習性があるようです。船通山にはヨツバヒヨドリがたくさん自生しているので、アサギマダラがやってくるのでしょう。
アサギマダラの他にも、キアゲハ(写真:右)やヒョウモンチョウの仲間が飛んでいます。無数のトンボが飛び交う姿は圧巻です。
船通山の頂上からの眺めは最高です。暑い時期ですが、十分な熱中症対策をとられた上で、登ってみられることをお勧めします。
日野振興センター 2018/07/18