夏真っ盛り、色とりどりの花が咲いていますが、その中でもひと際鮮やかなオレンジ色の花を幾つかご紹介します。
フシグロセンノウの花が咲くと、夏になったなあと感じます。山地の林縁に生える多年生草本(たねんせいそうほん)で高さ50~80cmになり、茎の節は黒褐色でやや膨らみます。節が黒いことが名前の由来だと言われています。
ノカンゾウの花は、溝の縁や野原のやや湿ったところに生える多年生草本です。野原に咲くの萱草(かんぞう)なのでノカンゾウと言われています。雄しべは6本で、花被(かひ:萼片および花弁を合わせたもの)より短いです。結実することは少ないようです。
花や若葉は食用になります。蕾は金針菜(きんしんさい)という薬になり利尿に効能があるようです。
キツネノカミソリは山野に生える多年生草本で、春に出た葉は、夏になると枯れ、そのあとに高さ30~50cmの花茎(かけい)が立ち、3~5個の花が付きます。花被は長さ3~4cmで、雄しべは突き出ていないです。
オオキツネノカミソリはキツネノカミソリより花が大型で、花被が9cmくらい、雄しべが長く突き出しています。
オオキツネノカミソリは鳥取県では準絶滅危惧種で、日野郡内では数か所の自生を確認しています。
暑い夏に、色鮮やかな花を見るのも、花から元気がもらえそうでいいですね。この時期の山道ではオレンジ色に出会えるかもしれません。
日野振興センター 2018/08/10