胴体 (外套膜)から腕が生えた、珍しい奇形スルメイカを、県内飲食店の方が発見し、当場へサンプル提供して頂きました。概要は下記のとおりです。
1 奇形スルメイカの詳細
水揚日:平成30年11月下旬~12月中
水揚港:境漁港 (鳥取県営境港水産物地方卸売市場)
漁場:12月中に当場で行った市場調査の結果から鳥取県沿岸海域で漁獲
された個体と推定。水揚げした漁船名は不明。
外套膜の長さ:20.9cm 重さ:107g
2 奇形の内容
外套膜の縁から、通常個体には無い腕が認められる。奇形の腕には、通常の腕 と同様に2列の吸盤あり。奇形腕の形成要因は不明。
3 その他
奇形スルメイカの報告論文は、国内において過去4例しか存在しません。非常に 珍しい、ゲゲゲな発見です。