5月末から漁獲量が上向いてきた境港の小型底び網。今朝は6隻が荷揚げを行っていました。
主な漁獲物はキダイ(れんこだい:70~200kg/隻)、ウマヅラハギ(でんぼ、ちゅーかー:約100kg/隻)、ナガレメイタガレイ(ばけめいた:50~100kg/隻)でした。
明日の中野漁村市でも新鮮で色とりどりな魚が販売されること間違いなしです。
調査対象のヒラメは狙い操業がなかったため、9尾しか測定できませんでしたが、ちゃんと2尾放流魚がいました。
せっかくの機会ですので、鳥取県営境港水産物地方卸売市場にこのたび整備され、6月1日から供用開始となった高度衛生管理型市場(一号上屋)を見てきました。
明るく、きれいで、利用者の声も良いものばかりでした。個人的にはセリが以前のように卸(荷受け)が変わるたびに仲買さんたちが大移動していましたが、今回整備の市場では、左から順番にいった一方向で、さらにスムーズにセリが行われているところが印象的でした。
ちなみに開設日ごとに3卸がローテーションでセリ順を変えます(この日はJFしまねが1番セリ)。
また、セリの際は、卸と仲買のみと純然たるセリ関係者のみ立ち合い可能となっており、この点でもスムーズさが増したように思えました。
鮮魚は、長靴からのしぶきが上がらない配慮の元、平置きはパレットの上、蓋付きや2段以上積み上げる魚箱は、従来と同様に陳列されていました。
活魚は、場内で清浄海水が取れ、エアレーションができる場所が一定間隔でありました。
この日は、発泡箱によるクロアワビの出荷に使われていましたが、コンテナも用いるようです。
また、活魚施設もあり、この日は養殖マダイや養殖ブリが入っていました。
ちなみに赤碕からは、エアーポンプ付きの発泡箱でキジハタ(あこう、あかみず)が出荷されていました。
場内は低温室もあり、この日はクロマグロのブロック等がありました。
そのほか、入場時には手洗い、消毒+長靴の洗浄、入場登録が必要等々、人を制限し、異物混入リスクを低減させる配慮が随所にありました。また、冷海水やシャーベット氷が取れるステーションが等間隔であり、鮮度保持面でも従来の市場に比べ、格段とレベルアップしています。
おまけ
石川県の底びもの(主にニギス)が出荷されていました。