令和2年12月1日、70年ぶりに改正された漁業法が施行されました。
この改正漁業法の筆頭に「新たな資源管理システムの構築」が挙げられ、令和5年度までに200魚種程度に資源評価魚種を拡大する予定です(2018年は50種)。また、クロマグロやズワイガニのようにTAC(漁獲可能量)を定められる魚種も現行の8魚種から20魚種程度まで増やす運びになります。
このため、近い将来、沿岸漁業対象魚種も多くが資源評価魚種となり、サワラやブリ、マダイ、ヒラメといった沿岸重要魚種もTAC管理されることが予想されています。
では、改正漁業法でどのように変化するのか?資源評価ってどんなことをしているのか?栽培漁業センターはどのような対応を考えているのか?といったことをお知らせする機会を設けたいと思い、とと塾を計画しました。しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るっている中での会議開催は不適切と判断し、まずは、資料をホームページ上に掲載します。なお、このたびのコロナ禍が落ち着きましたら、再度、とと塾開催を検討したいと考えていますので、その際には、御参加よろしくお願いします。
令和2年度とと塾R1回目~資源評価~(pdf:2761KB)
近年、県内の河川では、アユをはじめとする魚類や様々な生物が減少しています。そこで、千代川、天神川、日野川(県内3河川)における生態系を豊かにすることを目的に、県、国(国土交通省)、県内3河川の漁業協同組合、専門家等で構成した「水辺の環境保全協議会」が平成29年6月に発足しました。
水辺の環境保全協議会では、県内3河川において長らく不漁状態が続くアユについて、栽培漁業センター、県水産課、公立鳥取環境大学、(公財)県栽培漁業協会からなる専門のプロジェクトチーム「アユ不漁対策プロジェクトチーム(PT)」を組織し、H29年度からR1年度まで問題解決のための調査を行ってきました。
水辺の環境保全協議会では、アユ不漁対策PTによる3年間の調査結果を基に、アユ不漁を脱却するための取り組み内容を定めた「アユ不漁対策プラン」を策定しました。今後は各関係者がこのプランを基に、アユ不漁対策に関する行動計画を策定、実施する予定です。
(アユ不漁対策プラン)
県水産課HP
=>https://www.pref.tottori.lg.jp/290976.htm
令和元年12月23日に今年度2回目の沿岸漁業者向けの勉強会「とと塾R」を開催しました。あいにくの凪の中、多くの方に御参加いただき、ありがとうございました。
さて、今回の内容は、(1)深海性カレイ類の延縄・立縄~夏期のアカガレイ・マガレイ漁の可能性の検討~(2)サワラの疑似餌釣行~サンマ餌時の漁獲効率向上の検討~(3)マアジの定置網漁獲物~マアジの生態+来年予測~の3本柱で行いました。道半ばという調査結果が多かったですが、最新の知見を紹介させていただきました。
令和元年8月20日(火)第16回ティフ・ラーニング(TIFNet勉強会)が栽培漁業センターで開催されました。県内の大学や企業から13名の参加があり、「鳥取県が進める陸上養殖」に関する研究紹介と意見交換、種苗生産施設の見学が行われました。
令和元年6月8日(土)に開催された中野漁村市で活きた魚に触れる体験会を行いました。
用意した魚は、栽培漁業センターで育てているマサバやウマヅラハギのほか、鳥取県漁協境港支所所属の小型底びき網漁業者から提供いただいた巨大ヤドカリ(ケスジヤドカリ)等、日常では触ることのできない魚介類を実際に触っていただき、その感触等を体感していただきました。
沿岸漁業者へお役立ち情報を発信する勉強会「とと塾」を下記のとおり開催しました。
なお、元号が変わったこともあり、とと塾Rと再出発をしています。
開催日:令和元年5月31日
開催場所:栽培漁業センター会議室
講演内容:(1)沿岸主要魚種の資源状況及び2019年の漁況見通し、(2)淡路島のマイワシを餌いたサワラ曳縄釣
とと塾1回目~(1)のみ~(pdf1512KB)
この度鳥取県では、潮流、表面水温等を自動観測する沿岸潮流観測ブイを設置しました。
詳しくは、
水産試験場のホームページをご覧ください。