◆突然ですが皆さん、「アビリンピック」という大会があるのをご存じですか?
正式な名称は「全国障害者技能競技大会」と言い「アビリティ(能力)」と「オリンピック」を合わせて「アビリンピック」と言う愛称で呼んでいます。
アビリンピックは障がいのある方々が、日頃職場や学校等で培った技能を競い合う大会です。県大会で優秀な成績を収めれば、全国大会出場の切符を手にすることができます。
その第36回アビリンピック鳥取大会が6月27日(木)、鳥取県立福祉人材研修センターで開催されました。
総合実務科からは「製品パッキング」、「フラワーアレンジメント」、「ワード・プロセッサ」「パソコンデータ入力」の4種目に出場しました。
成績は・・・後程ご紹介させていただきます~。お楽しみは最後にとっておきましょう。
◆「製品パッキング」では、小箱・中箱の組み立てと、緩衝材を組み立て、組み立てた緩衝材の結束をします。
箱の型抜きからのスタートで、決まった手順で組み立てていき、規定の時間内で決められた数量の作成が求められます。時間内に作成できても外観にシワが入ったり破れたり、汚れ凹みがあれば減点になるので、手際よく、且つ丁寧な作業を心がけなければなりません。
緩衝材の結束は、結ぶ位置や結束された緩衝材の紐を持ち上げた時に出来る紐と製品の間隔が8cm以内と決められています。ゆる過ぎず、キツ過ぎず、荷崩れしないようにしっかり結束するのは、結構むずかしいです。
◆「フラワーアレンジメント」では制限時間内でテーブルを飾る花と、花束の2種類を作ります。
全体の形、花の配置、配分のバランスがとれているか等の出来栄えに加え、作成する際の作業準備や花の扱い、後片付け等がきちんと出来たかも評価の対象になります。
花束は手を離しても、立っていなければなりません。う~む・・・立てるかな?
◆テーブルを飾る花は「トライアンギュラーアレジメント」という形で、三角形に構成されたアレンジメントの基本形の一つです。
花束は「ラウンドスタイル花束」といいます。ひとつひとつの花材をスパイラルに束ねて、最終的に丸い花束に仕上げていきます。見事、手を放しても立ちました!(パチパチパチ)
◆「ワード・プロセッサ」では、2種類の文書を見本を参考に設問の通り一から作成します。2種類のうち一つは英文の文書です。
文字を入力する際は誤字脱字がないようにするのはもちろん、文字を見本通りの書体、色、大きさにしなければなりません。他にも画像を取り込んだり、地図を作成したり、ワードの機能を理解していなければ、見本と同じには作れません。
◆「パソコンデータ入力」では、エクセルを使ってアンケートはがきの集計と、設問に従って一から請求書を作成しました。アンケートはがきの集計は数十枚に及ぶデータを数字や項目を間違えないように入力し、請求書作成には文字や数字の入力に加え、関数や計算式、表の作成などのエクセルの基礎知識が必要となります。
また、ワードで作られた文章を正誤表を見ながら正しい文章に直すという課題もありました。集中力がいりますね。
◆そして気になる成績は・・・(自前でドラムロール♪お願いします)
「パソコンデータ入力」で努力賞!(ドン!)
「製品パッキング」で金賞!(ドドン!)
「フラワーアレンジメント」で金賞と銅賞!(ドドドン!)
大健闘でした!
短期間によくぞここまで…っ!!本当にすごいと思います。
金賞受賞者は11月にある全国大会に出場します。全国の猛者相手に健闘を期待しましょう!
惜しくも入賞を逃した生徒もいましたが「今までで一番できた」と満足のいく結果だったようです。緊張の中、本番で力を発揮できたのは素晴らしい!よく頑張った!!
一生懸命頑張って努力を重ねた日々は、嬉しい事も、悔しい事も、これからの糧になる事でしょう。この大会で得た経験や思いを、忘れずにいてほしいと思います。