暖冬の影響でいろいろな花が例年より早く開花しています。どんな花に出会えるのでしょうか?花探しの散歩に出てみましたので、幾つかご紹介します。
今年初めてスミレ(オオタチツボスミレ)の花に出会いました。まだ寒い日があるからでしょうか、草丈はとても低かったです。オオタチツボスミレを横から見ると、こんな形をしています。日当たりの良いこののり面にだけ、幾つかの花が咲いていました。
オウレンの花が咲いていました。あまり明るくない場所に咲いていたので、白い花がよく目立ちます。薬草としてもよく知られています。漢方では、整腸、抗炎症などの作用を持つと言われています。
根茎(こんけい:一見、根のような形をした茎)が節状に連なり断面が黄色いことがオウレン「黄蓮」の名前の由来だという説もあるそうです。
ヤマネコノメソウが咲き始めました。雄しべはふつうは8個で、萼片(がくへん)より短いです。葉は互生(ごせい:1個の節に1個の葉がつく)、茎や葉には毛が生えています。果実が深く細く裂開した様子が、瞳孔が縦に狭くなった昼間の「猫の目」に似ていることが名前の由来だと言われています。
ネコノメソウが咲き始めました。雄しべは4個で、萼片より短いです。葉は対生(たいせい:1個の節に2個の葉がつく)で茎は葉に毛が生えていません。湿地や小川の傍など、ヤマネコノメソウよりも湿った場所に生えています。
身近な場所でも探してみると、まだまだたくさんの花が咲いていると思います。暖かい日に出かけてみませんか?
日野振興センター 2020/02/26