ミチノクフクジュソウが咲いています。春の訪れを知らせているようです。
希少性は、環境省:準絶滅危惧、鳥取県:絶滅危惧1類です。県内では2か所しか確認していません。
たくさんの花が咲いています。近寄って観察してみましょう。
雪解けとともに、土の中から可愛い芽が出てきました。先端の蕾(つぼみ)が段々と膨らんで、やがて黄色い花を咲かせます。日当たりの良い広葉樹林下や原野に生える多年生草本(たねんせいそうほん:植物が個体として複数年にわたって生存する草のこと)です。
花弁(かべん:花びら)が12~13枚の光沢のある黄色の花を咲かせます。ミチノクフクジュソウは萼片(がくへん)の長さが花弁の半分から3分の2で、ほとんどが5枚あります。茎の断面は中空(空洞)になっています。右側の写真は、花が終わって果実になったものです。
花が終わると茎の長さが急激に伸びて、夏季には地上部は枯れます。
よく似たフクジュソウは萼片と花弁がほぼ同じ長さです。茎も中空ではありません。
早春に黄金色の花を咲かせることから新春を祝う(福)、開花期が長いので長寿を祝う(寿)というのがフクジュソウ(福寿草)の和名の由来と言われています。
草刈り等の保護をしてくださる方がおられます。盗掘されることもあり、とても残念に思っています。「と(撮)っていいのは写真だけ」です。ご協力お願いいたします。
日野振興センター 2020/03/23