初めに、スミレの花の構造図を入れておきますので御参照ください。
ここでは距(きょ:花びらや萼の付け根にある突起部分で、蜜を貯える。例えば、ラン科やスミレ科などの花)に注目してみたいと思います。
ごく普通に見られるオオタチツボスミレが咲いています。ここで紹介している他のスミレは距の部分が花びらとほぼ同様の色をしていますが、オオタチツボスミレは白いので見分けやすいです。
こちらもごく普通に見られるタチツボスミレ(写真:左)です。距の色は花びらと同様の色で白くありません。オオタチツボスミレと似ていますが、花が咲いている時期には距の色で見分けるといいですね。
渓流で水を被りそうな場所に、ひっそりと咲いているのがケイリュウタチツボスミレ(写真:右)です。距の部分は白いですが、生えている環境は違います。
春一番に咲くイメージのあるアオイスミレ(写真:左)がやや湿った場所で咲いています。もう花の時期は終わり頃になりました。
日当たりのいい乾いた草地にヒメスミレ(写真:右)が咲いています。
田んぼの畔にコスミレが咲いています。田んぼから小川に沿って点在して咲いていました。コスミレという和名がついていますが、小さいわけではありません。
これからまだまだ違う種類のスミレの仲間が咲いていきます。スミレ探しの散歩に出かけてみませんか?
日野振興センター 2020/04/09