新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、感染症対策に関心が集まっていますが、感染症にはインフルエンザ、麻疹、破傷風などさまざまなものがあります。
「日野振興センターだより」6月号で、記事「新型コロナウイルス感染症を予防し、健康的な生活を送りましょう。」に登場いただき、鳥取県の新型コロナウイルス感染症対策本部のアドバイザーも務めていただいている、鳥取大学医学部ウイルス学分野の景山誠二教授に、改めてお話を伺いました。
鳥取大学医学部ウイルス学分野 景山誠二教授
「遠い昔から世界中で感染症は発生してきました。
2009年にパンデミックとなった新しいインフルエンザは皆さんの記憶に新しいと思います。
世の中から感染症ををなくすことは不可能ですが、リスクはゼロに近づけることはできます。」
「この機会に、新型コロナ感染症だけでなく、全ての感染症に対し有効な生活習慣を身に着けていきましょう。」
「まず、ウイルスは飛沫を浴びたり、手に付いたウイルスで汚染されたものが体内に取り込まれることにより感染するので、他の人と距離を取ったり、頻繁に手洗いすることが大切です。」
「乗り物、職場、飲食店など、人が集まるところでは、換気をしっかりしてください。
窓を開ける、換気扇を回す、ドアにスリットを入れるなどにより、常に外気を取り込む工夫が重要です。」
「よく知られている感染症として、はしかや破傷風、風疹などがありますが、子供のころに受けた予防接種の効果も切れることがありますので、何かの記念に抗体検査を受けましょう。
二十歳の記念、入社記念、結婚記念日や銀婚式など、何でもよいと思います。
採血の機会ということで、人間ドックと合わせて受けてもよいのではないでしょうか。」
「抗体検査の結果を見て、医師と相談の上、予防接種を受けてください。」
「鳥取大学医学部附属病院では、様々な感染症の抗体検査とコンサルテーション、予防接種をパッケージで行っていますが、病院によって異なりますので、問い合わせてみてください。」
「新型コロナ感染症の流行をきっかけに、感染症予防のよい習慣を身に着けてください。
社会の在り方も見直すよい機会にしたいですね。」
「日野振興センターだより」6月号掲載記事
「新型コロナウイルス感染症を予防し、健康的な生活を送りましょう。」は、こちらをご覧ください。
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1213732/hino_vol29_06%2007.pdf
日野振興局 2020/06/30