新しく作られる義務教育学校への統合が方針決定された日野町の根雨小学校。
6月18日、根雨小の2年生が授業の一環として根雨のまちを訪れ、まちで働く人にインタビューを行いました。
2年生は全部で7名。2班に分かれて活動です。
こちらの3名のグループは、出雲街道沿いの「お茶屋おがた」と地元のスーパー「あいきょう」を訪れました。
まず根雨に古くからある「お茶屋おがた」。
店主にご挨拶。
「自分たちの住むまちをもっとよく知るために、インタビューに来ました。」
「今日はよろしくお願いします。」
児童「どのような時が嬉しいですか。」
緒形さん「スーパーとの違いは、お話をしながら販売する点です。
お茶の淹れ方を教えながら売ると、とても喜ばれ、私も嬉しい気持ちになりました。
それから、ここでお抹茶を飲むと、ゆっくり話を聞いてもらえる、それが楽しい、と言われた時も嬉しくなりました。」
校長先生(向かって左端)、教頭先生(左から2番目)が見守る中、おしゃべりが弾みます。
児童「僕はおじいちゃんに連れて来てもらったことがあります。」
緒形さん「お菓子がつくから子供も楽しいよね。」
児童「お茶のほかには何が売っていますか。」
緒形さん「お茶缶、仏具、土鍋、茶杓・・・・」
児童「茶杓はもっと大きいと背中が掻けますね。」
緒形さん「茶杓で背中を掻くなんて、考えつかなかったわ。」
児童「お茶屋さんのことがよくわかりました。
今日はありがとうございました。」
緒形さん「いろいろお話ができてよかったと思います。まちのことをよく知るきっかけにしてくださいね。」
次は「あいきょう(有)安達商事」に向かいます。
「あいきょう」は日野町と日南町の一部に移動販売を行っている地元のスーパーで、中山間地域の生活には欠かせない存在のお店です。
旧出雲街道を少し歩いて「あいきょう」に到着。
教頭先生に見守られて、店長に質問します。
児童「お店はいつから始めましたか。」
店長「今年で30年目です。」
児童「何を売っていますか。」
店長「お魚やお肉、地元中心の野菜や果物、お菓子、日用品など、何でも売っています。」
魚を捌いていた安達社長も子供たちに説明です。
安達社長「「あいきょう」は、全国で初めて本格的な移動販売を始めたお店です。
人口が減ってお年寄りばかりの地域を多く抱える日野町のようなまちにとっては、なくてはならない存在となっています。」
「毎朝、境港に行って新鮮な魚を仕入れて、お刺身や切り身にして売っています。」
「新型コロナウイルスが流行ってからは、移動販売を心待ちにしてくださるお客様がすごく増えました。
特にお年寄りの方は家から出ることが難しくなっているので、「あいきょう」の存在が生活に欠かせないものとして、改めてみなさんに認識されてきています。」
児童「私のおばあちゃんも毎日ここに買い物に来ています。」
どのような商品が売られているか、店内を見て回ります。
児童「食べたくなるお菓子がたくさん。」
児童「昭和っぽいカレーまで売ってる!すごい!」
児童3名が校長先生や教頭先生に見守られながらの授業は、小規模校ならでは。
地域を支えている大人たちにインタビューし、自分たちのまちをよく知る、きっと子供たちはふるさと日野町のことをさらに好きになってくれることでしょう。
「お茶屋おがた」の所在地はこちらです。
住所:〒689-4503 鳥取県日野郡日野町根雨460
「あいきょう」の所在地はこちらです。
住所:〒689-4503 鳥取県日野郡日野町根雨629
日野振興局 2020/07/06