アオバセセリの幼虫に会いたくて、幼虫の食草であるアワブキの木を探して回りました。
あ、アオバセセリの幼虫を発見しました。あまりにも嬉しかったので、大声を出してしまいました。何とも言えない可愛らしさです。赤い顔とシマシマ模様の体が「腹ペコあおむし」そっくりだと思ったのは私だけでしょうか?
アオバセセリの幼虫は葉を綴って袋状の巣を作り(写真:左)、その巣の中で蛹化します。真ん中の写真の巣の穴からシマシマ模様が見えます。ちょっと中を覗いてみましょう。蛹化(写真:右)の準備をしています。こんなカラフルな幼虫からどんな成虫に変態するのでしょうか?
(写真提供:干村隆司氏)
日本産セセリチョウ最大種の一つで、翅を広げると50mmくらいになります。暗い緑色の翅、後翅の角はオレンジ色に縁どられています。この写真は5月に撮ったものですが、なかなか成虫の姿を見ることは少ないです。
アワブキの花です。
枝を燃やすと切り口から泡がふき出すとか、白い花が泡をふいたように樹幹を覆うからというのが和名の由来だと言われています。
これからの時期は巣に入った蛹が見つかるかもしれません。探しに行ってみませんか?
日野振興センター 2020/07/07