山地の日当たりのよい場所に生えています。茎や枝は蔓状にのび、高さ2mにもなります。茎や枝には長さ8mmくらいの紅紫色の腺毛(せんもう:植物体の表面から生える毛のうち、分泌物を出すものの総称)や刺がある様子がエビの殻に見えることが和名の由来のようです。
たくさんの果実が実っています。もっと他にもあるかもしれません。
エビガライチゴのつぼみは目立ちません。
花は小さく、花弁(かべん:花びら)は5mmくらいで直立し、平開しません。この時期でもまだ花が残っている場所もあります。萼の外側には腺毛が密生しています。こちらもエビの殻に見えますね。
果実は集合果(一つの花の複数の子房に由来する果実のこと。例えばキイチゴ属など)で、直径1.5cmくらいの球形です。甘酸っぱくて美味しいです。これから8月にかけて熟していきます。見つけたら、是非ともお召し上がりください。
日野振興センター 2020/07/21