令和2年10月30日、令和2年度鳥取県畜産共進会が中央家畜市場で開催され、日野郡からは、地区予選で勝ち上がった和牛3頭が出場しました。
木嶋泰洋さん(前年度グランドチャンピオン)から鳥取県畜産共進会 尾崎博章会長へ優勝旗返還。
開会式に臨む出場者のみなさま。
日野郡から出場の山形俊樹さん(日南町上萩山)(左列1番目)と石橋弘充さん(日南町阿毘縁)(右列2番目)の姿もあります。
共進会は、牛の月齢などにより5区に分かれて審査が行われます。
このうち最年少の牛たちが出品される1区には、半世紀に渡り和牛を飼育している足羽庸治さん(日南町霞)が育てた「やすふくしば」号が出場しました。
足羽さん自ら手綱を引きます。
審査の結果、「やすふくしば」号は1区で優等賞4席となりました。
3区には、山形美智也さんが育てた「ゆりかご696」号と、石橋弘充さんが育てた「はっぴい」号が出場しました。
「ゆりかご696」号の手綱を引くのは、山形さんの息子、俊樹さんです。
俊樹さんは32歳。
小さい頃から、お父様である美智也さんが牛を育てる姿を見て育ち、後を継ぐため、鳥取県農業大学校を卒業した平成20年から、和牛飼育に携わっています。
平井りえ鳥取和牛応援団長(右) 「若い方が、鳥取県の和牛飼育を担ってくださるのは、とても頼もしく思います。」
平井応援団長は、和牛の知識が豊富です。
「横から見て長方形で、お腹が豊かでゆるくなくて、後躯がしっかりと格好良い牛がよい牛なんですよ。」
「お顔も一頭一頭、全く違うんですよ。同じ血筋の牛は目が似ているなど、面影があって感慨深く思います。
」
「お腹がしっかりして触り心地がよいですね。」
審査員が入念に審査を行います。
審査基準は、発育がよいか、体の幅と張りはどうか、品位があるか、目が活き活きとして温和か、毛の光沢はどうか、など、多岐に渡ります。
審査の結果、山形さんの「ゆりかご696」号は、3区で優等賞2席となりました。
一方、石橋弘充さんは、鳥取農業大学校で畜産を学び、卒業後は鹿児島県や県内で研修後新規就農した32歳の若手経営者。
奥様と一緒に、20頭以上の牛を育てています。
石橋さんの牛舎の様子。
この日は、お母様(右)と奥様も応援にいらしていました。
石橋さんの「はっぴい」号は、特別賞(前駆)を受賞しました。
これは、特に前駆(胸と肩)が幅広く張り、胸が広く、肩周辺もたいへん優れていると認められたことでの受賞です。
特に前駆が優れているとして表彰された「はっぴい」号。
ベテランの方に続き、若い世代の活躍に期待が集まっています。
日野振興局 2020/12/15