先週は1週間を通して大荒れの天気が続き、ほとんど水揚げがありませんでした。今週は穏やかな天気となっていて、16・17日と続けて市場調査を行いましたので、その様子をお伝えします。以前は主に島根県の中型まき網船がアジ・サバを中心に水揚げしていましたが、先週の時化以降は大きく組成が変わっています。総水揚量も以前は~200トン/日前後でしたが、今週は6~700トン/日と倍以上の水揚げが続いています。
その主たる要因は、今週から始まった大中型まき網船によるサバの水揚げです。現在、山口県沖合海域でサバが漁場形成しており、鳥取船籍の船団のみならず、島根県、長崎県などの船団も境港に水揚げをしていることから急激に水揚げが増加した格好になります。体長についても、以前は当歳魚が主体でしたが、今週は尾叉長320~350mm前後の大型個体が主体となっています。大型サバの水揚げにより、港はにわかに活気づいています。
一方で、中型まき網船については、ツバスが主体となっています。1隻あたり概ね50トン前後の水揚げで、かなり多くなってきている印象を受けます。マアジも主体ではないものの数隻が水揚げしており、比較的大きな尾叉長20cm以上の個体が多く見られました。その他マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ、サワラ、マダイ、ソウダガツオ(マル)、チダイなどが水揚げされていました。