農大日記

　気温が高く、春らしい陽気の日も増えてきました。果樹コースの圃場でもオオイヌノフグリがたくさん咲いて、春の訪れを告げています。

　今回は農大初！V字ジョイント棚設置の様子をお伝えしたいと思います。

…その前に「V字ジョイントって何？」と思われた皆様もおられるのではないかと思います。通常のジョイント栽培は一直線上に連結した枝から水平方向に枝を伸ばすのに対し、V字ジョイントは斜め方向（V字）に枝を伸ばします。こうすることで、腕を上に持ち上げる作業が減り、より楽に作業ができるようになるのです。この樹形にあわせた収穫ロボットを開発する試験も行われており、最先端の樹形として注目されています。

　今年度１年間かけてなが～く育成したナシの苗木。昨年12月にすでに植え付けた状態の圃場に、V字ジョイントに必要な棚線・支柱を追加していきました。"しの"という道具を使って、鋼線でパイプを固定していきました。コツが必要で最初は苦戦しましたが、少しずつ上達していきました☆

　ついに完成したV字ジョイント棚がこちら！"V"の形に固定されたパイプに、これから伸び出す新梢を誘引していき、将来的にV字の樹形をつくっていきます。

　さて、ところ変わって、先日は倉吉農業高校（以下、「農高」）に農大職員がお邪魔し、ジョイント接ぎ木の実習を一緒にさせていただきました。生徒の皆さんは、ジョイント接ぎ木をするのは初めてということでしたが、初めてとは思えない程、上手に接ぐ子もいてびっくりしました。

　これからも農高には時々訪問させていただき、植え付け１年目のジョイント樹の管理を一緒に勉強していく予定です。また、農高の生徒さんが、農大に来ていただく機会も予定しておりますので、互いに切磋琢磨していければと思います。