が、しかし、記者はいまだに日野郡の鮎を食べたことはなかったのです…
これではいかんな、と思い、機会をうかがっていたのですが、ついに江尾駅前の「米子屋旅館」さんで鮎を食べることになりました!
(郡内では、川魚料理を出すお店はほかにもありますが、コロナ禍で営業を一時中止されていたり、ホームページなどへの明記がないことから、今回はこちらを予約の上、訪問させていただきました。)
予約が取れたのは、7月30日の13時。根雨での仕事の後、電車で江尾に向かいました。
お客さんは記者のほか2組、合わせて3組でした。
まず最初に、もともと鮎好きな記者が別に頼んでおいた鮎の刺身とみどり和えが出ました。
お刺身、見ただけで涼しげな盛りつけですね。これが記者の一番のお目当てでした☆
こちらでの刺身の提供は今季初だそうです。※記者が予約する前まではリクエストがなかった模様
みどり和えは、きゅうりを削って酢と和えたソースを鮎のから揚げにかけているものです。
記者は初めて食べましたが、もう手で持って、サクサクッと食べてしまいました。うまい、もう一枚!!
(↑最初のお盆。そそるぅ~♡) (↑鮎の刺身) (↑みどり和え)
次に、せごし。
「せごし」とは、小さめの鮎の身を骨ごとぶつ切りにしたものですが、輪切りにした様子は古銭のようですね。
噛むと、がりっと骨を感じるのが乙なモノですが、お好みでない方は刺身の方に注力しましょう(苦笑)
え、今…動いた? まさか。 いや、動いた…キャアァー!
お頭が口をパクパクさせています…。新鮮なんですねぇ~…(ちょっと怖い)
それから、鮎の食べ方の定番中の定番、塩焼きです。身のうねりがそそりますね(左の写真)。
塩焼きの向こうに写っているのは、みそ焼きです。
塩焼きのおいしさは今さら語るまでもない → 省略(笑)
みそ焼きは、この自家製のみそがおいしい!
ふわふわの身にたっぷり付けたら、すぐなくなってしまいました。真剣に、みその増量希望。
(手前:塩焼き 奥:おみそたっぷりのみそ焼き) (大山おこわ みそ汁)
最後は締めに、名物の大山おこわと鮎のおみそ汁(右の写真)。
こちらの大山おこわは、コロナ禍以降、宿泊を中断していることもあり、県内のデパート、スーパーのほか、今は松江市、安来市のスーパーでも販売されて、好評を博しています。
(今回、都合が合わず提供されなかった鮎の甘露煮もデパートの出張販売には出されるそうです)
お汁にも、しっかり鮎の身が入っていました。味も適度に濃くておいしいので、どうしても気になり、製法を聞いたら、合わせみそで、鯉こくのように煮込み、継ぎ足しを繰り返して作っている伝統のお汁だそうです。
家で再現するのは、無理そうですね…。 ※あえて鮎の身をお椀のふたにあけています。
デザートの水菓子ですべて終了。
かわいすぎる箸置き
あらかじめ伝えておいた電車の時刻に十分間に合う1時間10分ほどのコースでした♪
来年も行きたいものですね。
他のお客さんが注文されていた鮎定食は、3,000円程度で食べられます。
鮎好きな記者は、スタンダードな「鮎定食」では物足りず、刺身やみどり和えなどを別注(事前に要予約)したので、もう少し必要でした(その日に入った鮎の大きさにより値段は変動)。
噛みごたえのある身の締まりは日野川ならではのものだそうです。
日野川の鮎釣りは9月25日までですが、8月下旬ごろから、落ち鮎(子持ち)になりますので、一般的な鮎を食べてみたい…!という方は、少し急ぎましょう。
なお、鮎を入手する手配がありますので、予約は必須です。
【問い合わせ先】米子屋旅館 (江尾駅前)電話0859-75-2400 受付時間:朝9時~午後9時
■ほかのお店情報は日南町、日野町、江府町の観光案内所までお問い合わせください。
●焼きドーナツ アペゼ●
江尾駅から7~8分(米子屋旅館さんから3~4分)の建設会社「かわばた」さんの事務所に併設されたカウンターで江府町のふるさと納税返礼品にもなっている「アペゼの焼きドーナツ」が売られています。のぼりも立っているので、すぐに場所はわかります。
せっかくだから全8種類のうち、「ごま」を除く7種類を買って帰りましたが、すごくおいしかったです!!
特におすすめなのは、プレーン、ココア、玄米。江尾みやげにぜひ♪(1個170円。賞味期限が迫ったものは120円)
【おまけ:鮎の横着レシピ♪ まず、食べてみよう】
鮎を食べたことがない人が記者のまわりにたくさんいます。
どうやらレジャーとしての「釣り」の対象や、「つかみ取り」イベントなどで、その場でバーベキューのように塩焼きにする=家で食べたり、店に食べに行くものではない、というイメージがあるようです。
そこで、「別に串刺しにして塩焼きにしなくいい」横着レシピをご紹介します。
一人暮らしの記者は、魚焼きグリルなんて使いません。
スーパーや道の駅で買ってきた鮎を写真のような「レンジで魚焼き器」で調理します。焼き目はつかないので、実際には蒸し焼きですね。おそらく、この器具がなくてもできるはず。
(1)3尾、両面に塩を振り、魚焼き器に並べる。
(2)蓋をして、500Wで3分半、裏返して1分半チンする。
※様子を見ながら延長する。ただし、時間が長すぎると、身が固くなり、内臓と身が飛び散る。
(3)完成。ふわふわの身をほぐして食べる。皮もおいしい!
【アレンジ:鮎雑炊(1人分)】
記者は1尾分の身をほぐして取っておき(要冷蔵)、翌日、鮎雑炊にします。
(1)あごだし(または、かつおだし)を400ccほど作り、白ご飯1膳を入れて、グツグツさせる。
(2)鮎の身を入れる。※鮎の身にさらに少々塩を足してもよい。
(3)しばらくしたら、ぽん酢を小さじ2杯ほど(ご飯の色が変わらない程度)入れて味付けをする。
※醤油より、ぽん酢がおすすめ。
(4)最後に溶き卵1個分を入れ、10秒後くらいに火を止めて、蓋をする。
(5)卵がほどよく固まっていそうなタイミングで蓋を開けて、完成☆
日野振興局 2022/08/08