9月29、30日の市場日記です。
早いもので令和4年度も折り返し地点まできました。朝も10℃台まで冷え込むようになり、秋の訪れを感じています。
9月は物凄いペースで台風が発生したり、低気圧で風が吹いたりして、まき網の出港が大きく減少していましたので、約半月ぶりの市場調査となりました。
本日9月30日は霧の中、中型まき網8隻、大中型まき網が1隻入港していました。
3連休前後で日本列島を横断した台風14号が通過して以降、まき網での漁獲物の主体はマアジになっています。本日も例に漏れず、マアジの水揚げが中心でした。尾叉長は18~26cm前後。体高があり脂の乗った立派なマアジです。ただ量自体はそこまで多くはないようで、相場は高値で安定しています。マアジの網には当歳魚を中心にマサバ・サゴシ、あとスルメイカなどが混ざっていました。
中型まき網のうち1隻は小型のウルメイワシを水揚げしており、こちらは小羽マイワシやマアジの当歳魚が混じっていました。
今日は島根の定置ものの水揚げ物も多く市場に出されており、美保関、大社、多伎、湖陵など島根県中部の定置網からもこちらに出荷があったようです。内容としては10~15cm程度のマアジ、マサバの当歳魚、ツバス、サゴシなど。
まき網もののマアジを持ち帰ってサンプリングしていると、どの個体も胃袋が膨らんでおり、たくさんの目がこちらを見ていました。中身を見てみるとシラスではなく、エソの稚魚がパンパンに詰まっていました(お腹の黒い点々がシラスにはない)。普段はオキアミやシラスを食べていることが多いので、すこし驚きました。
前日の29日には、中野港にてすくい網の市場調査も行いました。
今年はシラス漁の調子が中々上向かず、皆さんマアジを狙って操業しておられたところですが、台風が過ぎてからはシラスがよく獲れるようになり、今日も6~7箱前後水揚げされていました。ほっと胸を撫でおろしたところですが、昨日まではもっと獲れていたそうです。凄まじい・・・。
10月15日には船曳網漁が解禁になりますが、昨年の船曳網漁は漁期前半が調子が上がらずじまいだったので、今年は解禁に向けて弾みがつけばいいなと思います。