本日は、今期の沖底漁期が始まってから初めて鳥取県営境港水産物地方卸売市場に市場調査に行きました。8月から供用が開始された2号上屋には沖底船5隻(田後船1隻、網代船3隻、境港船1隻)の水揚物が並んでいました。
漁獲の中心はソウハチ1,800箱、マダラ500箱、アカムツ(ノドグロ)700箱、ニギス240箱水揚げされていました。その他にもマダイやエビ類(クロザコエビ、ホッコクアカエビ)、アンコウ、スルメイカなど様々な魚種がところ狭しと並んでいました。
今回はニギスの測定を行いました。ニギスは本県ではそれほど漁獲量が多い魚種ではありませんが、今後、TAC管理に移行する魚種の候補に挙がっており、当試験場でも今年度から資源状況を把握するための市場調査を行っています。
今回は大(体長19-20cm)、中(体長16-19cm)銘柄の2種類の測定を行いました。
沖底漁業者の方からも直接お話を聞くことができ、現在は浜田沖から山口の見島周辺沖の西側の漁場を中心にソウハチ、マダラ等をメインに漁獲しているとのお話を聞くことができました。
沿岸ものの水揚げもあり、鳥取県側の水揚物は御来屋の刺網のハマチ、定置網のウスバハギ(ウチワ・ノマレ)、ナンヨウカイワリ(南方系で珍しい)、境港のサワラなどが水揚げされていました。
島根県側の水揚物はヒラマサやメダイ(ダルマダイ)、イサキ、アワビなどが並んでいました。
セリは午前5時半から始まり、市場2階の見学通路からその様子を見させて頂きました。上から見ることで、今、どの魚がセリにかけられているか一目瞭然で、次々と値段が付けられていくセリのスピード感がより一層体感できす。
見ごたえあるセリの様子は一般の方も見学可能ですのでぜひご来場ください。