晴れた秋の空。少し暑いくらいの気温。これがしばらく続くというのなら、絶好の観光日和だ。
紅葉真っ盛りには少しばかり早いけれど、そうだ、鏡ヶ成(かがみがなる)に行ってみよう。
そう思って、鏡ヶ成の宿泊施設『休暇村奥大山』を予約したのが10月下旬のある日。
全国旅行支援が始まったこともあり、鏡ヶ成の休暇村奥大山は満室でした。地元ナンバーの車もあれば、県外ナンバーもあり、秋の奥大山もまた、知る人「は」知る人気スポットだと思い知らされます。
目的地へは車で行きます。江府町内は道も広く、交通量も少ないので、ドライブしやすい。そして、地形が開けており、田畑が多いので、その背後にある大山南壁が本当によく見えます。この「自然に、雄大」とでも言いたくなるような風景は、伯耆町側とは180度違った魅力があります!
(休暇村奥大山へは、江尾駅、根雨駅他から電車と接続した送迎バスもあります。要予約)
江尾駅近くから、レトロなトンネル、苦﨏隧道(にがさこずいどう。このトンネルには逸話があるのですが、その話はまた今度☆)を抜け、下蚊屋ダムで一休みし、なかなかのカーブを超えての下り坂…ああ、見えてきた!
広い坂の下に広がる高原の景色、まだ始まっていない鏡ヶ成スキー場は見事なススキで覆われ、休暇村の白い建物が空に向かってそびえ立ち…
(見事なススキ⇒)
(⇐休暇村奥大山)
休暇村奥大山に着いたら、3時のチェックインまで散歩です
スキー場のレストハウスまで行って振り返ると、わぁーと声が出てしまう見事な烏ヶ山(からすがせん)がそびえています。
この日はよく晴れており、まさしく「山陰のマッターホルン」の異名をとる威風堂々とした姿が拝めました。
休暇村の背後には登って降りて1時間程度のライトな山、象山(ぞうやま)があります。本当に象が座っているようです。どちらが頭に見えるかで、象の体調も変わります(笑)
山肌には登っている人の姿も点々と見えます。
(象山。座ってる?へばってる?⇒)
丘に登って眺める烏ヶ山と休暇村もいいコントラストですね。
3時にチェックインして、まず大浴場に行ってみました。温泉ではありませんが、自慢の水を湧かしており、やわらかいお湯がとても気持ちいい。暖かい日でしたが、自分が知らないうちに冷えていたことも実感されます。
それから、夕食。記者が予約したのは、すきやき、刺身、のどぐろ焼きとハーフバイキングが盛り込まれた宿泊プランです。
この日は1人15,000円から全国旅行支援の割引を受けました(※内容や価格は時期によって変わる可能性があります)。
山陰地方、地元・江府町の名物を使ったおいしい料理がコンパクトにまとまっています。江府町産特別米のご飯はおかわり自由、お汁は郷土料理のじゃぶ汁(休暇村バージョン)でした。
そうそう、鳥取県は「星取県」。星空の名所でもある休暇村奥大山では、夜に星空観察会が週末を中心に開催されます。この日はなかったのですが、あればぜひ参加したいですね!
なくても夜に外に出て空を見上げる準備は以下の写真のとおり整えられています。
(枕付きベンチ⇒)
翌朝、6時から散歩に出てみました。朝靄のかかる前庭は歩いていると、口から「牧場の朝」がこぼれてきます。歌そのままの景色ですから。
丘の上から眺めれば、朝日が昇りきらないうちの烏ヶ山、象山、さて見事。
写真心をそそる風景ですからね、アマチュアカメラマンも数人来ています。
(⇐朝日が映える烏ヶ山)
鏡ヶ成は、近くにある人気観光地、蒜山高原と違って、休暇村以外に店などはなく、高原の規模はこじんまりしているのですが、その分、落ち着いています。
ジンギスカンや蒜山焼きそば目当てのライダーたちやドライブ客でにぎやかすぎることもなく、たくさんの車やサイクリストに気をつけながら歩かないといけない、ということもない。
子ども連れファミリーでも楽しめるものの、小さい子には紅葉だけではそれほど楽しくないでしょう、この時期はオトナが多い印象です。それもまた、グッド。
(でも、もぐらトンネルはあります。小さい子は興味津々!?⇒)
いつ行ってもいいですが、とくに秋晴れの見事な奥大山ですから、秋は尚よし、大人向けの鏡ヶ成でした☆
次に来たときは、象山にも軽く登ってみたいものですね☆
【問い合わせ先】休暇村奥大山 電話 0859‐75‐2300
【おまけ】イノシシが荒らしたのでしょうか。
本当にそうなら、ちゃんと『これより先 関係者以外立ち入り禁止』を守って、えらいね、イノシシ!!
【メモ】
・近隣の人気スポット「鬼女台(きめんだい)展望駐車場」へは車で3分。晴れた日には大山と烏ヶ山が並んで見渡せます。車で行かれた方は足を伸ばしてみましょう。
日野振興局 2022/11/09