11月6日から今期のカニの漁期がスタートしました。
11月7日の境港、賀露、網代で行われた初セリでは鳥取が誇る松葉ガニのトップブランド「特選とっとり松葉がに五輝星」が県全体で69枚も水揚げされました。中でも賀露で水揚げされた1枚が本日最高値の100万円で競り落とされました。
11月7日の市場調査は、網代地方卸売市場に3時30分頃に向かいました。網代ではこの日6隻が入港していました。市場に着くと、今まさにカニの荷揚げが始まったようで、選別作業で市場内は慌ただしい様子です。
当場の第一鳥取丸による10月に行った隠岐周辺でのトロール調査では、松葉がにの推定資源量は前年を下回る結果が得られていました。解禁時のカニの水揚げがどうなることかと不安を抱いていましたが、漁協職員さんから網代では例年と比較して、まずまずの量が上がっているとのことで安心しました。
サイズは大きい個体が多いようです。選別されていた方から「こりゃあ、いつき(五輝星)だで」といった声が上がりました。
迫力がある五輝星に相応しい立派なカニです。漁協職員さんの入念なチェックが入り、タグが付けらた五輝星、網代ではこの日、8枚が水揚げされました(最高値は40万円)。
網代では雄、雌とも各規格の甲幅を測定させて頂きました。水槽内で活きたカニを最初はどのように持ったらよいか、ノギスの当て方が分からずあたふたしていましたが、手順やコツを熟練の室長に教わりながら慎重に測定していきます。
立派なメスガニも水揚げされており、一番大型の番手(A-1番)は甲幅95mm以上ある大型のメスガニもいました。
慣れない作業で時間がかかり、外が明るくなった6時頃に測定は切り上げ、今度は賀露地方卸売市場に向かいました。すでに水槽、ビニールシートに水揚げされたカニが並び、初セリの取材でマスコミの方々が集まっています。
こちらでは各船の五輝星に選定されたカニの甲幅を測らせて頂きました。冒頭の今年、100万円でセリ落とされた五輝星は甲幅14.9cm 重量1.35kgでした。
既に、漁業者の方は次の漁に向けて出港されており話を伺うことはできませんでしたが、今年は前年と比較して水揚げされた松葉ガニの量は少なく、やはり例年と比較して厳しい状況との情報を聞くことができました。
一方で、サイズは大きい個体の割合が高く、今期もたくさんの五輝星が水揚げされ、鳥取県のカニシーズンが賑わうことを願っています。