この日の網代港は沖底船3隻の入港で松葉がに600枚、親ガニ24,000枚、アカガレイ280箱の水揚げがありました。
朝、4時頃に網代に着き、しばらくすると船が入港してきました。カニ初セリ日は慌ただしそうな雰囲気でゆっくりと船頭さんとお話することができませんでしたが、今回は船頭さんから漁場の情報をしっかりと聞かせて頂きました。
今回聞き取りを行った網代の沖底船は、カニ漁期解禁当初は大型のオスガニがいる海域(隠岐東方)でまずは操業し、次第に獲れる量が減ってきたため、現在は漁場を移し、長尾鼻沖の海域(水深250m前後)で操業しているとのこと。そのため、獲れるカニのサイズはやや小ぶりになってきているようです。
実際に、この日水揚げされていた松葉ガニは6~8番手の小型の銘柄(甲幅120~105mm)が主体となっていました。また、この五輝星に選定されたカニは1枚だけでした。
この日はアカガレイの各銘柄(1~11番)の測定を行いました。購入して精密測定した大型の雌の個体は産卵(産卵期は2~4月)に向け、だいぶ卵巣が発達してきていました。胃内容物はイカが中心でしたが空胃の個体も多かったです。
他にも親ガニ、少量ではありますが、白バイ、ヒレグロ、ボウズイカ(ピンダコ)などが水揚げされていました。
この日も質の高い網代のカニを求めて多くの仲買人さんが集まり、熱気のこもったセリが行われていました。