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2023年1月12日

2023年1月11日 まき網市場日記

1月11日(水)のまき網市場日記です。

年明けからマサバの水揚げが続いていて、本日もマサバ主体の水揚げです。
漁場は変わらず見島近海の様子で、鳥取・島根県船籍の漁船だけでなく、長崎県船籍の漁船も複数隻で境港に水揚げをしています。
漁場が遠いため入港時間も昼以降の場合が多く、いつもは朝日を見ながら行う市場調査ですが、今回は夕日を見ながら市場調査を行いました。不思議な感覚になります。

風景

組成は変わらず25cm前後の1歳魚が主体ですが、先週と比較するとほんのわずかに大型個体が増加したように見えます。
マサバ

 

あとウルメイワシが混ざっていました。網によっては主体となっているものも。こちらは大きくて22~23cm前後のものが主体でした。

ウルメの中にごく僅かにマイワシが混ざっていて、実は今回の市場調査はこれが目的だったりします。魚体は大きく、20cm前後がアベレージです。

マイワシ

生殖腺の発達が進んでいたので、GSI(生殖腺重量指数)を算出し、過去3年間の1月のサンプルと比較した散布図を描いてみました。GSIは体重に対する卵重量の比ですが、基本的には大きなほど成熟が進んでいると判断します。マイワシでは4を超えると概ね成熟していると判断されますが、今回測定した個体群では半数以上が成熟が進んでいると判断できそうです。また2020年のように、体長が大きめな個体が多いのも特徴と言えそうです。
(※測定数が少ないので、あくまで参考です。引き続き測定数の確保に努めます。)

生殖腺

グラフ

近年のマイワシの漁況としては3月頃、産卵のために南下回遊する際に、境港周辺に漁場形成する傾向が見られます。2020年、2022年は3月に漁場形成しましたが、今年はどうなるでしょうか。引き続き、情報収集・解析に努めたいと思います。





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